3 キアポ
ガイドブックによれば、キアポ教会には「ブラック・ナザレ」という黒い十字架を担いだイエス像が安置されており、毎年1月9日にはマニラ市街を練り歩く祭りが開かれる。この黒いイエスに触れると病気が治ったり、奇跡が起きると信じられているため、この日にはフィリピンじゅうから数百万人の信者が集まり、たいへんな騒ぎになるのだという。

キアポ教会

キアポ教会の内部
まだ午前10時前だというのに、教会の前にははやくも露店がずらりと並んでいた。十字架やロウソクを売る店から、Tシャツやバッグなどなんの関係もないものもある。テーブルの上にカードを置いているのは占い師のようで、若い女性が真剣な表情で話を聞いていた。(P159)

キアポ教会前でロウソクを売る

教会の前には占いの店が並ぶ
教会脇の路地に入るとそこはさらに巨大な露店街で、野菜や果物、衣料品、電化製品などを店員たちが慌しく並べている。その熱気に圧倒されて、マリは呆然とした。(P159)

キアポの露店街

キアポの雑貨店
あてもなくさまよってみたが、えんえんと露店がつづくだけで、このままでは迷子になりそうだとあきらめて教会に戻った。黒い十字架を担いだイエスの像の前に人混みができている。本堂の長椅子は、祈りを捧げるひとですでに3分の1ほど埋まっていた。出口の向こうにも露店街がつづいている。(P159)

キアポ教会の「ブラック・ナザレ」