日置市で中高生64人食中毒 旅館調理のクリームシチュー原因

先月下旬、日置市の旅館で調理された食事を食べた中学生や高校生64人が相次いで下痢や腹痛などの症状を訴え、一部の患者からウエルシュ菌が検出されました。
伊集院保健所は提供されたクリームシチューが原因の食中毒と断定し、この旅館を2日間の営業停止処分にしました。

営業停止の処分となったのは、日置市吹上町湯之浦の旅館「新湯温泉」です。

県によりますと先月24日、この旅館で調理された食事を配送先の学校の寮で食べた13歳から18歳までの中学生や高校生の男性、合わせて64人が下痢や腹痛などの症状を訴えました。

このうち、4人が病院を受診したということですが、いずれも入院はせず、快方に向かっているということです。

伊集院保健所が調べたところ、症状を訴えた人の一部から主に煮込み料理で増殖するウエルシュ菌が検出され、症状を訴えた人は全員クリームシチューを食べていたということです。

このため、提供されたクリームシチューによる食中毒と断定し、この旅館を2日と3日の2日間の営業停止処分にしました。

ウエルシュ菌は酸素のないところで増殖し、熱に強いのが特徴です。

下痢と腹痛が主な症状でおう吐や発熱はまれで、ひとつの事例での患者数が多く、大規模発生することがあります。

県は食中毒の対策として清潔な調理を心がけ、調理後はすぐに食べることなどを呼びかけています。

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