茨城県境町の橋本正裕町長と五霞町の知久清志町長が、「特定の宗教のためだけ」に税金を使う、人種差別との評価を免れる理由がない政策をしていたことが今年9月3日付けの日経新聞で報じられていたことがわかった。
ハラール給食だ。
まずな、公立学校で
「ハラール食を体験してみよう!」とか「精進料理を食べてみよう!」という「イベント」をするのは何も問題ない。
日本は、
「宗教に関する一般的な教養と社会生活の地位は、教育上尊重される」
と法律で決めているからな。
宗教的教養とは、各宗教の教義を「学問」として学び、
宗教的な社会生活上の地位とは、どの宗教を信じていても不利な扱いは受けない、ということじゃな。
しかし、この2人の町長は、
特定の宗教の活動を「給食の献立」という「継続性」のある領域において実行した。
じゃあさ
ユダヤ人は、宗教上、えび、かに、たこ、いか、うなぎを食べることが出来ないが、
ユダヤ人に配慮した学校給食を提供しているのか?
仏教では殺生した食材はダメとされているが、
敬虔な仏教徒に配慮した精進料理を給食で提供しているのか?
ヒンズー教徒は牛肉がだめだが、配慮しているのか?
なんでイスラム教徒だけに便益を図るの?
合理的に正当性を説明した?
してないじゃろ。
その意図はもちろん「人種差別思想」だからだ!
アメリカではな、
レモン対カーツマン事件(403 US 602 (1971))
というのがあってな、公権力が宗教と関わるときは、
①世俗的であり既に確立された社会一般慣習の範囲であること
②特定の宗教を推進したり、妨害しないこと
という範囲で、公権力と宗教の関わりが認められる。(2022年にケネディ対ブレマートン学区事件で一部破棄された部分もあるが)
この基準が日本の最高裁でも採用されてな、
『宗教に対する援助、助長、促進又は圧迫、干渉等になるような行為』
はダメだが、
『社会の一般的慣習に従った儀礼を行うという専ら世俗的なもの』
ならば大丈夫と決まったんじゃな(最判昭和52年7月13日)
じゃから、
小学校でクリスマス会をしたり、自治体から町内会の夏祭り用の御神輿購入に補助金だしたり、自衛隊の戦車が西暦の下2桁で名付けられても、
それは既に社会で一般慣習化したもので、
それをしたからといってキリスト教の勢力拡大にはならん、ということなんじゃな。
何か建物を新築するときに神主さんを呼んで地鎮祭をするのに税金を使ったとしても、
それ自体は日本国憲法がある前からずっとされていた社会の一般慣習だし、
それをしたからと言って神社神道が勢力拡大する理由はないよな。
ところがだ!
茨城県境町と五霞町は、「新しいこと」をしているよな。ハラール給食という新規のことじゃ。
ハラールって日本の国民食か?クリスマスケーキ消費量と同等か? ん?
違うよな。つまり、一般慣習化もしていない。
で、ハラール給食が提供されたら、それはイスラム教の勢力拡大に貢献するか?
するよな。どうみても。だって弁当を作り持参などの労力が無くなるのだから。
便利だよな。イスラム教徒のママさんたちが宗教を実践するにあたって労力を公金で肩代わりしているよな。
宗教弁当のかわりに宗教給食をだすんだから。
以上から、ハラール給食が「宗教的教養」ではなく、
教育基本法第15条第2項でガチで禁止されている、
『国及び地方公共団体が設置する学校は、特定の宗教のための宗教教育その他宗教的活動をしてはならない』
に該当しない理由がないわけじゃ。
これな、とんでもないことなんじゃよ。
税金使って共産党入党勧誘するのと同レベルの違反度だとワシは思う。
いや、私立ならいいんじゃよ。好きに宗教活動しても。
実際、上智大学や青山学院大学や立教大学などの附属学校では、
宗教の時間があって聖書の詠唱時間などがカリキュラムにあるよな。
それに政府からの大学助成金を使われているのは、ワシはいまだ公平な立場から納得してないが、
一応、私立だしな。
でも、茨城県境町と五霞町のは、公立学校じゃろが!!!
世界中のあらゆる宗教に配慮した給食を提供したなら、特定の宗教活動にはならん。
しかし、ハラール給食は特定の宗教活動じゃ!
法律を守れ! 人種差別をやめろ!
差別を や め ろ!
ワシが言いたいのはそれだけじゃ。
みんなの意見を聞かせてね!
ところで私が書いた『われ、正気か!』という本は、政教分離の歴史的背景をわかりやすく、地元の言葉、広島弁で解説した。岸田さんが池田大作氏に総理大臣名義で追悼したのも駄目じゃ!
写真は、今日のわたし!
本を既に読んだ人も電子書籍版をスマホに入れて応援してね! お出かけ時も常に橋本琴絵と一緒じゃ!
amzn.to/3Non9Kv