エゴイストはかく語りき
お前が生きていればそれで良かった。
お前に庇われる方が、辛かったんだ。
どうか、自分を責めないでくれ。
お前が俺に言おうとしてたことは、十分伝わってきたから。
ほら、最後まで一緒だって言ったでしょ?
別に、あんたを恨んではいねーよ。
ただ、あの時を繰り返したくなかった。
背負わせるより、背負う方が良いって、あのとき思ったんだ。
後悔なんてするな、だって、 俺 も後悔などしていない。
みんなの分も生きていくよ、ネガティブなことは言わずにさ。
こんなところで 、“エゴ” を発揮なんてしてほしくなどなかった。
俺は、俺の爆発を信じただけだ。
お前の名前を呼んだのは、一緒に生きたかったから。
お前に名前を呼ばれるの、実は結構好きだったんだ。
もし神がいるなら、これは乗り越えられる試練だったのでしょうか?
泣き虫な友よ、どうか泣かないでくれ。
俺は、死んでもおまえの味方だから。
どうか、この先も生きていてください。
お前のいない世界は、なんだかつまらないから。
なぁんて言われるなら、この結末も悪くないかなぁなんて。
俺たちの分も、生きろ、生きろ。
意地っ張りな俺の友達は、やっぱり優しかった。
俺は生きる、けどな、隣にお前がいればもっと良かった、なんて。
こっちで待ってる、来たらとっ捕まえて返すからね。
あなたたちの声を、生涯忘れることはないでしょう。
お前らのこと、俺は忘れたりしない、OK?
涙はもう、流さない、だって、お前が見ていると思ったから。
お前らを、生死のボーダーラインなんかに立たせねーから。
みなさんが優しいことは、ずっと前から知ってます。
おれの犠牲で救われたなら、後悔なんてするはずないから、笑っていてくれ。
もっと面白いことやりたかったけど、ここでの生活も楽しかったから、結果オーライかも!
お前らが死なねーように、見守っといてやるから、感謝しろよな!
さぁ、エゴイスト共
お前は何を思う?
《エゴイストはかく語りき》