半導体製造の物流の課題 検討する会議 初会合
先端半導体の国産化を目指すラピダスの工場建設が進む中、半導体の製造に用いる産業用ガスなど危険物の物流の課題について検討する会議の初会合が開かれました。
半導体の製造に用いる産業用ガスや薬液などの危険物はトラックで輸送することが一般的ですが、事故の防止のため、青函トンネルを使って鉄道で輸送することが制限されているため、北海道では船舶での輸送に頼らざるを得ないのが現状です。
ただ、船舶での輸送はトラックに比べて所要時間の長さや物流コストの高さが課題となっています。
このため、北海道経済産業局などでつくる協議会は半導体に関する物流の課題に特化した会議を発足させ、21日の初会合にはラピダスや産業用ガスのメーカー、それに物流企業などが参加しました。
参加者ははじめに、恵庭市に建設された半導体産業に特化した物流倉庫を見学し、▽荷主ごとの機密情報が守られるように設置されたシャッターや、▽温度や湿度のこまやかな管理ができる空調設備などを確認していました。
このあと参加者は、北海道ならではの物流の課題について話し合い、一部を除いて非公開で行われましたが、北海道経済産業局によりますと、参加者からは、危険物を輸送する際の規制や他社との情報共有のあり方などについて課題があるといった声があがったということです。
会議の座長を務める北海道科学大学の川上敬学長は「半導体の生産量が多くなることが見込まれるなかで、このままだと、原材料がこれまでどおり入ってくるとは限らない。この会議のなかで最適化を目指す意識を高めていきたい」と話していました。
半導体に関する物流の課題に特化した会議は国内で初めてだということで、今年度中に解決策の検討を行った上で、来年度以降、企業間の連携を進めたいとしています。