自由民主党と統一教会の関係は、
安倍晋三暗殺事件の勃発とともに、
日本人の意識に広く浸透した。
両者の関係は何と岸信介の時代から
脈々と受け継がれてきたものらしい。
今回の兵庫県知事選挙。
こんな動画が流れた。
https://x.com/SuspendedNyorai/status/1855234264859803772
この動画が出た直後、
間髪入れず教団から次のようなプレスリリースがなされた。
あまりにも手際が良すぎて逆に胡散臭い。
噂がたったらすぐさま否定するよう
事前に用意されていたと勘繰りたくなってしまう。
今回の知事選挙では齋藤元彦陣営の選挙戦の戦い方があまりにも酷い。
それを言い表すのに適切な言葉が、
私の貧困な語彙の中には思い浮かばないほどの醜悪さである。
失職直後から駅立ちをはじめた齋藤元彦氏。
「たった一人からの再出発」
というイメージを色濃く出し、
まずは人々の同情を買うところから始めた。
告示までの間その駅立ちは続き、
齋藤氏から受けた感謝状を手にして現れた100歳の女性、
父親に手を引かれる小学生、
雨の中齋藤に近寄り握手を求める少女、
どこからどう見ても仕込みにしか見えない様々な演出を施し、
徐々に支援の輪が広がりつつあることを演出した。
探すのが面倒なので画像は貼り付けないが、
異なる二か所で撮影された写真で、
二人の幼児が母親に手を引かれて齋藤氏に歩み寄っている写真がある。
母親は別人であるが二人の幼児が全く同じという、
仕込みチョンばれの写真も一時話題になっていた。
そして告示直前に立花孝志氏を投入し、
形成一発逆転に向けた動きを本格化する。
立花孝志氏は
『齋藤=悪』、『告発者=善』
というそれまでの世論の大どんでん返しを図るため、
告発者のスキャンダルを暴くという
最も卑劣かつ卑怯極まりない手法を繰り出すという暴挙に出た。
二元論という考え方がある。
物事を「善と悪」、
「肉体と精神」といった相反する二つのものに分け、
中間的なものの存在を一切認めないという非常に危険な考え方だ。
立花氏はそれまで巷間流布されていた断片的情報を繋ぎ合わせ、
告発者を極悪非道の権化のように血祭りにあげ、
それに加担したとして議会やマスコミの全否定を行った。
さらには、ありもしないクーデター話まででっち上げ、
徹底して世論の攪乱を行った。
彼が演説で声高に叫んだ内容は、
まさしく「嘘八百」、「事実無根」を並べ立てたものであった。
そしてその相手方である齋藤氏を
「実は被害者」、「善の象徴」のように祭り上げることに成功した。
この攻撃型二元論の危険なところは、
その情報に感化された人を妄信的な信者に仕立て上げてしまうところだ。
一度感化されてしまうと
もう自分以外に正しい者はいないと信じ込み、
それに異を唱える者に対しては狂暴とも言える攻撃を加え始める。
これが二元論で感化されてしまった人の典型的特徴である。
だから齋藤氏の街頭演説で、
彼に批判的な行動をとる県民に対し、
逮捕者が続出するような暴行事件が起きてしまうのである。
この手法を使った有名な事例は、
ナチスによるユダヤ人迫害であり、
人々を洗脳して思いのままに操る多くのカルト集団、
カルト詐欺集団の常套手段なのである。
対象となるのは普段から自らの頭で考えることなく、
極端で単純な人の意見や世間の流れだけには敏感に反応し、
多様な情報を取り入れ、
自ら咀嚼して判断するという能力を持ち合わせていない、
いわゆる情報弱者。
立花氏の言うところの『愚民』である。
そうした人たちは、
卵から孵った雛が初めて見る相手を親と認識して疑わなくなるように、
いったん擦り込まれたが最後、
妄信的にそれを信じ込んでしまう。
告示日から立花氏は齋藤氏とセットで動き、
猛烈な勢いで『告発者・マスコミ・議会=悪』という擦り込みを始めた。
かくしてそれに洗脳された哀れな聴衆たちが齋藤信者と化し、
齋藤氏の街頭演説には聴衆が膨れ上がり始める。
立花氏は早い段階で今回の選挙について、
「もう齋藤さんが勝ちますよ。もう分かってますよ。」
と発言していた。
二元論で洗脳された人が一定数に達すると、
後は雪崩を打って広がっていくことを彼は熟知しているからだろう。
かくして今、実際そのような現象が起きている。
私は当初、その聴衆の動員に力を発揮したのが統一教会ではないか、
そう思っている。
流れを作るための誘導起爆剤として、
統一教会がその役割を果たしたのではないか。
そして齋藤氏と統一教会の間を取り持ったのが、
かの裏金男、西村康稔氏ではないかと思っている。
あくまでも想像ではあるが。
動員された聴衆が兵庫県民でなく、
県外からたくさん来ていたのも違和感を感じる。
事実、先日水道筋商店街で、
齋藤氏が街頭演説と練り歩きを行ったが、
他の会場に比べて聴衆が極端に少なかった。
その日は人身事故でJR神戸線が不通になり、
大阪から神戸への移動が遮断されていた。
教団は否定しているものの、
統一教会が齋藤氏のバックで何らかの協力をしているのは
ほぼ間違いないだろう。
前記事でも書いたが、
齋藤氏の戦い方は決してフェアとは言えない。
非常にわかりやすい例がある。
以下の写真をご覧いただきたい。
三宮センター街東側を群衆が埋め尽くしている。
この写真も生成系AIで作成したウソの写真である。
私はこの場に居合わせた人に直接聞いたから間違いない。
齋藤氏がこの場で演説を行う直前に、
清水貴之氏がデヴィ夫人とともにマイクを握っていた。
その時は本当に黒山の人だかりだったそうだ。
だが齋藤氏が始めると水が引くように人がいなくなり、
清水氏の時の多めに見積もっても5分の1ぐらいしかいなかったそうである。
こんなことを平気でして人をだまくらかそうという集団なのである。
齋藤氏自らの口ではなく、
立花孝志氏というインフルエンサーを使って
兵庫県のため、兵庫県職員のために勇気を振り絞って告発した者を奈落の底に突き落とし、
自らの悪行を全て無きことのように扱い、
統一教会のような宗教団体の動員力に頼り、
兵庫県民の目を曇らせて再び権力の座にしがみつこうとする。
それが齋藤元彦の正体である。
それでもあなたは彼を選びますか?