人一人ハ大切ナリ?①
既に神学部内では公然の秘密になっていると判断して話すが、私の指導教員である中野泰治先生が11月15日に亡くなった。51歳だった。
私は11月18日にこの訃報を事務からの知らせで聞いた。死後7日経つがなんも音沙汰なしだ。当然不自然な話である。
結論から言わせてもらう。先生は自殺した。この事実を把握した一部の人たちもショックを与えないためにどのように学生たちに周知するか困っているようだが、先生を知っている人は"今までの話"を知っているはずなのでむしろ自殺を疑いながらモヤモヤして発表を待つ方が苦しいだろう。これで傷つく人がいれば私の責任かもしれない。いや原因になった人たちの責任か。
"今までの話"とは何か。さまざまだ。必ずそれが原因であると言うつもりはない。ただ聞いたことのある話としてこのような背景があった。あくまでも噂ということにしておきたいが先生の言ってたことなので大体事実だろう。
先生は准教授である。しかし業績はそれなりにあって学部内では比較的若いとはいえ今年で51歳である。なぜ教授になれなかったか?本人と話したことがある。コロナ禍突入時、とある先生がオンライン授業の使い回しを考えた。しかし中野先生は予備校での講師の経験を基に学生たちのモチベ低下などを懸念して反対意見を述べた。それがきっかけで疎まれて本来決まっていた教授になることを取り消された。
先生はクエーカーの研究をしていた。これまた別の先生からことあるごとに「クエーカーは異端だ」と言われ続けたそうだ。その先生は今では「他宗派にも寛容ですよ」というツラをしてるので私からすれば驚きだ。それがきっかけで病気を悪化させたという。
ここで私の話もしておきたい。私の恩師の命を奪い、私の貴重な20代前半を奪った神学部だが、きっと今まで私が大学に行かないことを、簡単なレポートすら手につけないことを仲の良い人はずっと不思議だったのではないだろうか?
答えは簡単だ。利害にあふれた人間関係の中で誰も信頼できなくなったからだ。
どこかおかしいことがあっても誰がどの先生と結託するかわからない。表ではお互いに不満を言っているようでもどこかに銀貨も無しで売られるかもしれない。おかしいことをおかしいとは言えない環境がここにはあった。そういった中で自分の思考をまとめたものを他人に読まれるのが怖くてついには書けなくなった。
普通の大学で普通の学部であれば学生たちが学部の云々に首を突っ込むことはそれほどないだろう。神学部の特殊さがその辺にも影響している。
ハラスメントについて揉み消された事例も長くいる学生の何割かは知っているはずだ。ちなみにどんなハラスメントをと聞かれたら困る。口を開いて話をすればみんな違う話が出てくるからだ。
こんな感じで叩けば叩くほど埃の出るスルメのような学部にいるのだが、これを(まだまだ他にもあるが)外部で愚痴っても信じてもらえるはずもなく、なんならハラスメントさえ揉み消すような学部なので自己解決も不可能。退学についてやっと決心がついたというところで今回の事件である。
好き勝手話すのは保身の必要が最早ないからだ。しかし先生には生きて欲しかった。
自分語りが長くなってしまったがこのような環境で先生は闘っていた。人には逃げろと言うのに先生は生徒のために大学を辞めなかった。
自分は今年の夏に入ってから大学にあまりにも行けないことによる先生への後ろめたさから研究室に顔を出さなくなってしまった。最後に会ったのはいつだろうか。また話していたらこうはならなかったのではないか。そういったことを考えてしまう。
先生のYouTubeの話をして第一弾は締めよう。先ほどの人間不信の話だが、先生には「他人の目が怖くて何も考えてることを言えない」と相談したことがあった。その時の話を基に先生が作ったのがこの動画だった。
個人的な話だが、なぜ秘密結社鷹の爪の吉田くんロイドを使ってたのか気になる。でもそんな些末なことであってももう訊けないのだ。
続編はまた後日書くつもりだ。そのときはもう少し深掘りして話せたらよいと思う。まだ今回の話は序の口だ。大学がどのような手に出てくるか分からないが削除はしないつもりだ。圧力など何かあったら報告する。


コメント
2卒業生です(文学部)。
中野先生には10年近く前にお世話になりました。
こういう形で消息を知ることは大変残念で、ただ冥福をお祈りするしかありません。
私もこのような形で先生の話をすることになるとはとても残念です。この件を有耶無耶にしたくなくて書いたのですが、卒業された方にも届いたと知ることができてよかったです。ありがとうございます。