増える「直美」、減る外科医 医療維持に行政主導の改革急務

河野恵美子・消化器外科医
医療の現状に関する勉強会に参加した議員と意見交換する河野恵美子氏(左)=参院議員会館内で2024年6月13日、富美月撮影

 外科の危機的状況を訴える大阪医科薬科大学の河野恵美子医師(一般・消化器外科)に、日本の医療を維持するために必要なポイントを聞きました。【聞き手・富美月】

 ◇ ◇ ◇

 ――今年4月から医師の働き方改革も始まりました。

 ◆日本の外科医は、医師でなくともできる仕事を多く抱えています。時間短縮の議論だけでは解決になりません。主治医制をチーム制にするなど医師で解決できる範囲と、インセンティブのあり方やタスクシフトと集約化など医師だけでは解決できない範囲があります。行政主導での改革が必要です。

 ――インセンティブに関しては、日本消化器外科学会が声明文を出しています。

 ◆外科医へのインセンティブを目的として2014年度に休日や時間外、深夜に行われる緊急手術や措置に対して、診療報酬加算の大幅な増額がありました。ただ、23年に学会が行ったアンケート調査では、病院の赤字補塡(ほてん)などに活用され、医師の待遇改善には必ずしもつながっていないことが分かってきました。

 また、大学病院の給料は開業医や市中病院と比べて安いので、多くの医師が…

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消化器外科医

 2001年、宮崎大学医学部卒業。15年に「消化器外科女性医師の活躍を応援する会」を女性外科医2人と共に設立、会長を務める。内閣府男女共同参画局「女性のチャレンジ賞」受賞。11年に設置した「外科医の手プロジェクト」で手術器具の研究も行っている。