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奥能登に生きて―被災地からの伝言

石川県輪島市門前町在住の医療ジャーナリストで、毎日新聞客員編集委員の東栄一さんが被災地をリポートします。

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奥能登に生きて―被災地からの伝言

2024年11月 休耕地、花で埋めたい Uターン女性の挑戦始まる /石川

 「3月に転入届のために役所を訪ねた時、いきなり『罹災(りさい)証明ですか』と言われ驚きました」

 当時の石川県輪島市役所・門前総合支所の窓口は、能登半島地震の後処理の真っ最中だ。他県の応援まで入れての多忙な時期だ。転入など誰もが予想だにしていなかった。

 奧能登の過疎に大地震と豪雨災害が拍車をかけた。住まいを失った人々は、避難所に身を寄せたり、親戚を頼ったりして都会に出た。文字通り高齢者だけの集落があちこちに点在する。

 地震後の復旧が進む3月ごろ、「こんな時に本気で農業がやりたいという女性がいるんです。本気なんですよ」、そう語りかけてきたのは輪島市門前町矢徳地区の高嶋幸雄区長だった。信じなかったわけではないが、正直、半信半疑だった。

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