小数と分数を含んだ計算は、「小数に揃えて計算」もしくは「分数に揃えて計算」という2通りの計算方法があります。
一般的には電卓では分数の計算ができないので、電卓を利用する場合は、分数から小数に変換する知識が必要です。
今回は、小数に揃えて計算する方法について確認をしましょう!
問題
次の計算をしなさい。
3/5+1.6×2
計算の順序に気をつけて計算をしましょう。
まずは、自分自身で正しい答えを出せるかどうか挑戦してみましょう。
解説
回の問題の答えは「3.8」です。
ここでは「小数に揃えて計算をする方法」を紹介します。
どのような点に注意するのか、順に確認していきましょう。
分数を小数にする
まずは、分数を小数にしましょう。
分数は、次のように割り算をすることで、小数に変換することができます。
◯/△=◯÷△
今回の問題では「3/5」を小数にしなければいけません。
3/5
=3÷5
=0.6
これによって、元の計算式は「0.6+1.6×2」となります。
小数の掛け算
分数を小数にすることができました。
次に行う計算は、掛け算「1.6×2」です。
小数を含んだ掛け算では、一旦、小数をなくして計算してから、答えの小数点の位置を調整します。
「1.6×3」の場合は次のように考えます。
16×2=32 ←小数点をなくした状態で計算する
元の計算式は「1.6×2」なので、答えの数の小数点を一桁分、左に移動する。
32→3.2
したがって、
1.6×2=3.2
小数の足し算
計算式は「0.6+3.2」となりました。
小数を含んだ足し算では、小数点の位置を揃えて計算します。
よって、
0.6+3.2=3.8
となります。
まとめ
今回の計算は、分数でおこうなことも可能です。
どちらで計算する方が簡単なのかを見極め、使い分けると良いでしょう。
ぜひ繰り返し計算練習をしてみてください!
※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法をもつものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」