「日常の喧騒から離れて、ゆっくりと過ごしたい……」そんな思いを抱くことはありませんか?そういう時は、落ち着いた滞在ができる大人向けの宿で過ごすのがおすすめです。そこで今回は、2024年にオープンした大人だけの時間を過ごせる宿を5軒ご紹介します。
目 次
1.2つの宿泊スタイルから選べる、ビオトープのあるオーベルジュ
那須 無垢の音(栃木県/那須郡)
木々の間からこぼれる光。60を超える大小の池。絶滅危惧種の「アカハライモリ」をはじめ、さまざまな命が宿るアートビオトープ「水庭」を介し、日々変化する自然とつながれる宿「那須 無垢の音」。以前あった「アートビオトープ那須」をリニューアルし、2024年4月に開業。一戸建てヴィラに滞在するオーベルジュと、朝食のみ付いたカジュアルなB&B、2つの宿泊スタイルから選べる、新しい宿へと姿を変えました。
オーベルジュは、中学生未満は宿泊できない大人空間。建築家・坂茂氏の設計による木々で包んだ室内は、あたかも「水庭」の延長のよう。ベランダに通じるドアをフルオープンにすると外とひと続きになって、森の中で暮らしているような感覚を覚えます。
レストランでいただく夕食は、那須の食材をメインにしたフレンチのコース。焼き立てのパンやデザートに至るまで絶品と話すゲストが多く、最後までワクワクが続きます。
那須 無垢の音
栃木県/那須郡
2.築100年の古民家レストランでいただく、魚メインの懐石料理
百年古民家 Auberge 季の音(千葉県/館山市)
2024年4月にオープンした「百年古民家 Auberge 季の音」は、南房総・館山の田園風景に佇む和のオーベルジュです。宿の象徴とも言えるレストランは、築100年の旧家を改装した重厚な和の趣。
ここでいただく夕食は、自家保有の定置網漁船で獲る魚介類をメインにした懐石和食で、目でも舌でも味わえるものばかり。館山の旬がたっぷり盛り込まれている上に「漁船直結」だから、鮮度も味も抜群です。
客室は6つ。すべてに温泉露天風呂が付いていますが、うち2室には専用のサウナも!広さも46〜80平米とさまざまななので、好みに合わせてセレクトするといいでしょう。館山の市街地から車で10分あまり。ちょっと日常から離れたい時、静かな環境に身を置きたい時、おいしい海の幸を堪能したい時、そんな時の宿にぴったり。13歳未満は宿泊できないので、落ち着いた滞在が叶います。
百年古民家 Auberge 季の音
千葉県/館山市
3.箱根の峡谷の底に立つ、ラグジュアリーなアート宿
エスパシオ箱根迎賓館 麟鳳亀龍 ーRin-Poh-Ki-Ryuー(神奈川県/箱根町)
箱根・宮ノ下。早川渓谷の底に立つ「エスパシオ箱根迎賓館 麟鳳亀龍 ーRin-Poh-Ki-Ryuー」。専用の渓谷電車に乗って約100メートル下、谷底のレセプションへ着く頃には、旅の高揚感はマックスに達します。
全9室。すべて戸建てのヴィラで、専用プールと露天風呂付。広さはテラスも含め約91〜385平米、間取りもさまざま。高い技術を要する組子細工、箔工芸、漆など、本物の素材とアートに彩られた室内は、まるで静謐な美術館を訪れたような雰囲気。浴衣も箸もセレクト可能で、とことん自分好みに仕立てることができます。
ミシュラン一つ星を獲得した京都の名店「富小路やま岸」が監修した食事といい、箱根七湯の中でも幻の湯とされる「堂ヶ島温泉」の源泉を引いた湯といい、全方向に手抜きのない宿。中学生未満の利用は不可。2024年7月に開業したばかりですが、早くも本物がわかる大人の間で注目を集めています。
エスパシオ箱根迎賓館 麟鳳亀龍 ーRin-Poh-Ki-Ryuー
神奈川県/箱根町
4.天草をまるごと味わえる贅沢スイート
TAYUTA(熊本県/上天草市)
全域が「雲仙天草国立公園」に指定されている上天草の樋合島。風光明媚なこの島に2024年9月に開業したのが「TAYUTA」。宿泊は13歳以上。本館棟の周囲にゆったりと配した戸建てのスイートが12棟。いずれもグレーを基調としたモダンシックなインテリアで、まさに大人の装いです。
その中でもよりプライベート感を求めるなら「AMAKUSA suite」へ。本館や他のヴィラからは少し離れた所に佇み、広さは約119平米。専用のプライベートプールとサウナが付いていて、日がな一日、天草の美しい海と島々を見て過ごすにはもってこいです。全室の湯船を満たすのは、敷地内の地下800メートルから汲み上げた天然温泉。
食事は天草の風土を表現した「天草コンヴィヴィアリティ」。食卓を共にすることで親しくなることを意味するそうで、地元の豊富な海の幸、山の幸を用いた天草ガストロノミーを味わいましょう。
TAYUTA
熊本県/上天草市
5.2024年9月開業の、ガストロノミック・オーベルジュ
VILLA COMMUNICO(奈良県/奈良市)
奈良の若草山の麓に立つ「VILLA COMMUNICO」は、ミシュランシェフ・堀田大樹氏のイノーベティブレストラン「COMMUNICO」をより進化させた、5室のみのオーベルジュ。開業は2024年9月。信頼で結ばれた生産者から届く食材を、薪火で調理する独創的なコース料理が特徴で、ワインとのペアリングも楽しめます。
客室の窓の向こうには借景となる若草山。窓いっぱいに広がるその緑にも、ナチュラルカラーでまとめられた空間にも、あっという間に馴染めるでしょう。ラウンジから鹿が眺められるので、宿に居ながらにして“奈良らしさ”に触れられるのも魅力。
小学生以下は利用できない大人宿だからこそ、景色でも食でも、奈良の真髄に静かに浸って過ごせます。ラウンジではスパークリングワインなどのドリンクが提供されているので、ゆっくりのんびり過ごしてはいかが。
VILLA COMMUNICO
奈良県/奈良市
今回は、2024年にオープンした大人だけの時間を過ごせる宿をご紹介しました。最新の宿で、ワンランク上の滞在をしてみませんか。
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