渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

私の差料 ~武士の魂/安藝國大山宗重~

2024年11月21日 | open

私の主たる差料は大刀は安藝
國大山
住仁宗重作、天正八年
作(1580)。

小刀は家伝周防國二王清元、
応仁
元年作(1467)。

別口の大小一腰は大刀が天文
年間の備前長船則光、小刀が
家伝無銘大脇差。
保存管理保管刀剣は古三原
正家(大名登録)。
懐刀は家伝備中國水田住山城
大掾源國重在銘。

他にも日本刀を数多く所蔵し
ているが、江戸期からの家伝
の物は存外少ない。
審査申請したら重要刀剣間違
いない古三原が一口あるが、
重刀鑑定書発行までの手続き
で諸々総額80万円程かかるの
で、鑑定書の「紙」は取得し
ていない。
えてして、そうした無冠の中
にも飛び抜けた歴史上重要か
つ健全無比の名刀が存在した
りする。

家伝の二王の脇差は、たまた
ま幕末に新選組の近藤勇氏の
斬首刀が近藤氏の脇差二王で
あったという実話とも偶然に
合致し、私は我が家の脇差を
愛で
ている。
私は縁あって、近藤氏を弔っ
た寺に請われて在京時代に伺
い、近藤氏の遺品の短刀を毎
年お手入れしていたからだ。
その近藤氏の短刀は二王では
なく備前物だが、近藤氏の身
体に最後に触れた日本刀は周
防國の二王という逸話がある。
これも何かの奇縁である。
二王は戦国時代の斬鉄剣だっ
た。
切れ味において比類なきと賞
賛されていた刀剣だ。
私は本分は刀工ではないが、
現代斬鉄剣二代目小林康宏

私的影弟子でもある。
小林康宏友の会日本刀探究苑

游雲会を主宰している。
現代斬鉄剣康宏派の中枢。

刀の差し方 - 渓流詩人の徒然日記

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刀の差し方はこれ。やや鶺鴒差しぎみの閂差し。脇差も閂でまっ平。カンヌキ差しは大久保彦左衛門の『三河物語』にも記されている刀身を地面と水平にする帯刀方法で、即抜刀...

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安藝國大山住仁宗重について。

広島県の古刀 ~大山宗重~ - 渓流詩人の徒然日記

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登録福岡*****昭和44年8月29日交付寸法長さ二尺二寸七分(66,8cm)反り2,0cm目釘穴2個元幅30mm先幅21mm元重8mmSizeBladelength73,6cmCurvature1,57cmMekugi2Hole国安芸国Count...

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日本刀の変遷 ~鐵と鉄を探す旅 その2~ - 渓流詩人の徒然日記

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周防國二王について。

二王の刀 - 渓流詩人の徒然日記

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私の差し料二代目小林康宏と同じく、普段は人目に晒さない刀がある。人に見せないのは秘蔵品だからだ。本当ならば、自分の差し料や家伝の秘刀などは本来人に見せるものでは...

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古三原(鎌倉~南北朝時代)に
ついて。

古刀「三原」を愛でる 日本を愛でる  - 渓流詩人の徒然日記

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クリックで拡大クリックで拡大クリックで拡大クリックで拡大クリックで拡大クリックで拡大クリックで拡大謎の日本刀「三原」。備後国の西端、安芸国との境の奥深い10数キロ...

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名刀列伝 大名登録の日本刀 ~三原~ - 渓流詩人の徒然日記

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この古刀に心が奪われた。典型的なお手本のような「三原作」なのである。しかも瑕疵が一つも無く、重ねも十分、かつすべてにおいて健全だ。昭和26年登録の大名登録だ。さる...

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