今月16日の深夜、さいたま市西区の埼玉栄高校のグラウンドで、2年生の16歳の男子生徒が同級生らを乗せて車を運転していた際に横転し、助手席にいた17歳の男子生徒が死亡しました。
警察の調べによりますと、車はグラウンド内の斜面に乗り上げて横転したとみられ、警察は無免許運転過失致死などの疑いで調べています。
捜査関係者によりますと運転していた生徒は「過去にも運転したことがある」と説明しているほか、当時、車には下級生1人を含めた合計4人が乗っていたことも新たに分かったということです。
事故を受けて高校は19日、記者会見を開き、車の管理状況などについて説明しました。
それによりますと、車はグラウンド整備などに使うもので、日常的には部活の監督やコーチが運転していました。
しかし、車のキーは車内に放置されていて、当日は運転席前のダッシュボードに置かれ、誰でも運転できる状態だったということです。
高校を運営する佐藤栄学園の田中淳子理事長は「悔やんでも悔やみきれません。ご冥福をお祈りするとともにご遺族の皆様に深くおわび申し上げる」と陳謝したうえで「部活動の在り方も含め再発防止に取り組みたい」と述べました。
学校は20日、保護者会を開き、経緯などついて説明することにしています。
埼玉 高校で車横転 生徒死亡 学校「誰でも運転できる状態」
今月、さいたま市の高校でグラウンド整備などに使われる車を生徒が運転して横転し、乗っていた17歳の男子生徒が死亡した事故を受けて学校は19日、記者会見を開き車が誰でも運転できる状態だったことを明らかにして陳謝しました。