誰がゲリラで誰が市民かしかも、親日か反日か、混乱してくると分からない。
管理している日本軍の方も船が沈められて陸に上がった海軍兵だの地方からマニラに追い込まれた地方軍の将校だのが多くなって陸戦、市街戦のプロが少なくなる。
アメリカ軍は迫る。
で、えーい味方か敵かハッキリしない市民はまとめて殺せ、ということになったらしい。
しかも、現場で虐殺に活躍した一部の台湾原住民出身憲兵はここが日本への忠誠の見せどころと必要以上に張り切ったとか。
3月の戦闘終結時に日本人の憲兵隊長は、台湾原住民出身の憲兵達にお前たちに罪はない。責任者の俺が悪かった、と言って腹を切ったという。
おかげで戦犯に問われなかった台湾人達も多く、隊長は感謝されたとか。
もちろん、虐殺実行者の多くは日本人(朝鮮出身者を含む)だったけれども。