「フィッシング詐欺」被害防止キャンペーン

 実在する金融機関や企業になりすまして、偽のウェブサイトに誘導し、クレジットカードの情報などをだまし取る「フィッシング詐欺」。

 被害を少しでも防ごうと、県警とクレジットカード会社が協力し、JR大宮駅で注意を呼びかけました。

 18日は、県警や日本クレジットカード協会の職員など、40人が参加しました。

 県内では、「フィッシング詐欺」で個人情報が盗まれ、外部の銀行口座などに不正に送金される被害が後を絶ちません。

 ことしに入ってから9月末までで、県警が把握しているのは218件で、去年の同じ時期と比べて21件減少しています。

 しかし、被害総額は増加し、3億9000万円余りで、このままでは、去年1年間を上回るペースということです。

 県警は、「フィッシング詐欺」にあわないために、メールに書かれたウェブページのリンクに安易にアクセスしないよう求めています。

 また、パスワードは、公式のウェブサイトやアプリであることを確認してから、入力するよう呼びかけています。

カンボジア拠点に活動 「かけ子」のまとめ役ら逮捕

 カンボジアを拠点に活動していた特殊詐欺グループで、電話の「かけ子」のまとめ役をしていた男ら4人が18日、逮捕されました。

 詐欺の疑いで逮捕されたのは、清原淳容疑者(30)ら、いずれも住居不詳・無職の4人です。

 県警によりますと、4人は去年7月、介護施設の職員などを装って、長野県の80代の女性に電話をかけたということです。

 その上で、施設の入居に関する名義貸しのトラブルを解決するという名目で、現金275万円を千葉県内のアパートに送らせて、だまし取った疑いが持たれています。

 警察は捜査に支障があるとして、4人の認否を明らかにしていません。

 この特殊詐欺グループを巡っては、拠点としていたカンボジアのプノンペンにあるアパートを県警が摘発し、これまでに29人の男を逮捕しています。

 4人はフィリピンに潜伏していましたが、7月にフィリピン当局が身柄を確保していました。

 清原容疑者は、「かけ子」のまとめ役で、ほかの3人は「かけ子」とみられています。

 グループによる被害の総額は、29の道府県で少なくとも30億円にのぼるとみられ、警察が組織の全容解明を進めています。

パワハラ訴訟 さいたま市教委 控訴断念

 さいたま市立大宮東中学校に勤務していた元教頭が、校長からパワーハラスメントを受けたとして訴えた損害賠償請求訴訟で、10月、さいたま地裁はさいたま市におよそ480万円の支払いを命じました。

 これを受けてさいたま市教育委員会は18日、控訴しないことを明らかにしました。

 さいたま市教育委員会などによりますと、さいたま市立大宮東中学校に勤務していた元教頭は、おととし4月に赴任した校長からおよそ2か月間にわたり「俺に恥かかせんじゃねえ」「教頭太ったか。やせていってないからまだまだこき使えるな」などと長時間叱責や暴言を言われたということです。

 元教頭は適応障害などの診断を受け、おととし5月末から休職せざるを得なくなったとして、さいたま市に対し去年7月慰謝料500万円を含むおよそ920万円の損害賠償請求訴訟を起こしました。

 10月30日、さいたま地裁がさいたま市に対しおよそ482万円の支払いを命じる判決を言い渡したことを受け、市教育委員会は当初、対応を検討するとしていましたが、18日の会見で控訴しないことを明らかにしました。

 市教育委員会は、独自の調査で、「ハラスメントの認定には至らない」としていました。

 しかし今回の裁判でパワハラが認定されたことを受け、市教育委員会は今後、校長の懲戒処分について改めて検討するとともに、再発防止に向けて研修を行ったり体制の見直しを図ったりしていくということです。

 さいたま市の竹居秀子教育長は「この判決を重く受け止め、改めてハラスメント防止に向けた体制構築を進めてまいります」とコメントしています。

「サーキュラーエコノミー」セミナー

 資源を再利用して「循環経済」を目指す「サーキュラーエコノミー」。

 実現に向けた企業の取り組みを紹介するセミナーがさいたま市内で開かれました。

 「サーキュラーエコノミー」は廃棄物を出さないことを前提に、製品の再利用を繰り返すなどして、資源を最大限活用する取り組みです。

 18日は、県内外にある企業の環境部門の担当者など、合わせておよそ100人が参加し、はじめに、経済産業省の担当者が講演しました。

 金や銀などは、需要が今ある量を上回っていて、将来的になくなる可能性があるということです。

 再利用を促す「サーキュラーエコノミー」の市場は今後、大幅に拡大することが見込まれる一方、対応が遅れれば、企業の成長の機会を失うリスクがあると指摘しました。

 また、大手商社の「伊藤忠商事」は、使用済みの衣料から水素を生み出し、電力として活用している事例を紹介しました。

 参加者は、講演を通して自分の会社がどんなことに取り組めるか、模索している様子でした。

県トラック協会 積み木を保育園にプレゼント

 県のトラック協会は、業務で排出する温室効果ガスを吸収するため、県内の森林整備を支援しています。

 その中で出た間伐材で積み木を作り、18日、戸田市の保育園にプレゼントしました。

 積み木がプレゼントされたのは、戸田市美女木のあけぼの保育園です。

 この取り組みは、おととしから行われていて、今回が4か所目です。

 積み木は、秩父地域などで森林整備をしたときに出たヒノキの間伐材で作られています。

 園児たちは、新しい積み木ならではの木の香りを楽しんだり、思い思いの形に積み上げたりしていました。

入間市 最盛期を前に ポインセチア出荷準備進む

 クリスマスシーズンを彩る「ポインセチア」。

 入間市の園芸会社では、11月下旬のピークを前に出荷の準備が進められています。

 入間市寺竹の「篠園芸」は、12種類、およそ5万鉢のポインセチアを栽培しています。

 出荷は、11月下旬から12月上旬にかけて最盛期を迎え、今は準備作業が行われています。

 ポインセチアは、メキシコが原産で、「苞」と呼ばれる葉が鮮やかな赤やピンクに色づくのが特徴です。

 「祝福する」、「聖夜」といった花言葉があり、クリスマスを彩る植物として人気があります。

 篠園芸によりますと、ことしは夏に暑い日が続き、水やりなどの管理が難しかったということです。

 このため、1週間から10日ほど、色づきが遅れましたが、品質は例年通りに保てているということです。

 スタッフらは、枯れ葉を取ったり、葉に傷がないか、確認したりして、ひとつひとつ丁寧に手作業で袋に詰めていました。

 ポインセチアの出荷作業は、12月22日まで続きます。

 出荷先は都内の市場が中心で、花屋やホームセンターなどの店頭に並ぶ予定です。

ふじみ野市 男性ひき逃げした疑い 20歳女を逮捕

 17日、ふじみ野市の市道で男性をはねて、けがをさせ、そのまま逃げたとして、市内に住む20歳の女がひき逃げなどの疑いで逮捕されました。

 ひき逃げと過失運転致傷の疑いで逮捕されたのは、ふじみ野市上福岡に住む自称クリエイター、池田光穂容疑者20歳です。

 池田容疑者は、17日午前5時前、ふじみ野市北野の市道で、乗用車を運転中に、45歳の会社員の男性をはねてけがをさせ、そのまま逃げた疑いが持たれています。

 男性は命に別状はありませんが、骨盤の骨を折るなどする重傷を負いました。

 警察は、周辺の防犯カメラや目撃者の証言などから、池田容疑者を特定したということです。

 調べに対して、池田容疑者は、「男の人にぶつかる事故を起こし、逃げたことに間違いありません」と容疑を認めています。

白岡市長選挙 現職の藤井氏が再選

 任期満了に伴う白岡市長選挙は17日投開票が行われ、現職の藤井栄一郎氏が再選を果たしました。

 白岡市長選挙の開票結果です。

 ▲藤井栄一郎 無所属・現 当選 9820

 ▲中村匡志 無所属・新 8138

 開票の結果、現職の藤井氏が、前の市議会議員で新人の中村氏との一騎討ちを制し、再選を果たしました。

 投票率は41.6%で、前回=4年前の投票率を2.57ポイント下回りました。