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「パフェではなく、体験を。」徳島のJKが、地元北海道で『パフェに甘えて。』というポップアップストアを開催した話。

北海道で、少し肌寒くなった9月21日、22日。
私の地元、旭川で「パフェに甘えて。」というパフェのポップアップストアを開催しました。
15歳、旭川市の中学校に通っていた私は、神山まるごと高専という徳島県の学校に惹かれ、入学し、神山町で暮らす中で出会った「すだち」を、「脇役としてではなく、主役としたパフェを作りたい。」この、パフェを作り始めた頃からの目標を叶えた会でもありました。合計で36人のお客さんに来ていただき、目標としていた“40人”という数字には届きませんでしたが、それでもこんなに多くのお客さんに来ていただけると思っていなかったので、すごく嬉しかったです。

私の思いや経験を、たくさん詰め込んだ「パフェに甘えて。」を、が始まった背景にあった私のコンプレックスや、当日お客さんにどう体験していただいたのか、そして、今後私がやりたいことを書きたいと思います。ちょっと長いのですが、最後まで読んでくれたら嬉しいです。

モノを作れない自分へのコンプレックスから、パフェを作り始めた。

冒頭でもお伝えした通り、私は神山まるごと高専に通っています。

神山まるごと高専は、2023年に開校した、「テクノロジー×デザインで人間の未来を変える学校」そして、「モノをつくる力で、コトを起こす人を育てる学校」です。
この学校に入学して、1年ともう半年。
私は、今までモノをつくることをしてこなくて、分類分けで言うと、“コト起こし”人材でした。両親にも、友達にも言われるし、自覚してもいました。

でも、メディアで取り上げられたり、学校の紹介にあがるのは、“モノづくり”人材。モノは、何をしているか見えやすいしわかりやすい。それに、高専といえば“モノづくり”。目立ちたい性格の私は、“モノ”という一つ、わかりやすいものを作れるようになれば、きっと誰かが見てくれる、そんな風な思いがあったように思います。また、誰かに言われた訳では全くないけれど、モノづくりができない自分は、この学校にいちゃいけないんじゃないか、そんなことも思う日もありました。

学校の指すモノは、「テクノロジー」や「デザイン」の力を使った"モノ"ですが、私が入学前にしてきたことは、ワークショップ開催が主。テクノロジーを使って何かを開発することの前に、そもそも手を動かして何か立体物を作ったり、物理的な"もの"を作る経験が不足していました。

でも、周りにいる同級生たちはものをつくっていて。その姿はいきいきしていて、ずっと憧れていました。頭の中を形にして、プログラミングやロボット、デザインなど、モノづくりをしている姿に、ずっと刺激を受けていました。

また、神山町のパン屋さん、「かまパン」で働いているのですが、ある朝ドーナツを揚げていたら、「ひな子、ものを作ったことがないでしょ。」と言われたこともきっかけの一つです。

色んな出来事や気持ちが重なって、モノを作れない自分にコンプレックスを抱いていました。

本気で、こんな自分から、変わりたかった。

でも、何を作ろう、ワクワクするモノってなんだろう。そんなことを考える日々が続きました。本来手段であるはずの「モノを作ること」が目的だったから、ワクワクがみつけにくかったのです。

そんな、3月の後半。地元のお世話になったカフェで、砂糖不使用、はちみつの甘さだけで作ったアイスを食べました。このカフェが、RAWLAW BY VOREAS(以下、RAWLAW)です。

RAWLAWとの出会いは中学3年生の2月。
2023年になってすぐの、1月に参加したイベントで、VOREASの池田社長と出会いました。もともと父が知り合いだったこともあり、私のことを少し知ってくださっていたそうです。

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集合写真(中学3年生の、ちびまる子ちゃんのような私がいます。見つけてみてください笑)

この後、VOREASのホームゲームやアフターパーティーに誘っていただき、ボランティア参加させていただきました。ホームゲームでは、ドリンクを作ったり、伝票をピックしたり、お弁当の売り子をしたり…ホームゲームのワクワクに圧倒されながら、初めてお仕事のようなことをさせていただいたのがここでした。アフターパーティーでは、食事を出したり、洗い物を中心にしましたが、特にワイングラスの磨き方や拭き方は、ここで学びました。

はちみつアイスを食べた3月は、そんなアフターパーティーが終わって一息ついた22時。少し、甘いものを食べるには、罪悪感を感じる時間でした。でも、砂糖不使用というポイントに、ネガティブなことを何も考えずに食べることができたんです。パクッと食べて、疲れた1日が、癒やされた感覚がありました。

だから、この時、「このアイスで、パフェをつくります!」そう宣言しました。

パフェが真っ先に出てきたのは、VOREASの池田社長に、カフェのイメージを教えてもらった時、「ゆくゆくはシメパフェ専門店を夜にやりたい。」という構想を覚えていたからでした。
私が生まれたのは北海道旭川市ですが、札幌市ではしめラーメンならぬシメパフェという文化が根付いています。高専の合格祝いで初めて食べたシメパフェの感動が忘れられませんでした。
それでも今はその構想通りになっていない、なら「私がシメパフェ専門店をすればいいんだ!」「もしかしたら、恩返しができるかもしれない。」そう思いました。

恩返しなんて、できるかわからないのに。
でも、やる気だけは十分ありました。

そして、4月。神山に戻って、パフェを作り始めました。
冒頭でも書いたように、パフェを作る!と決めてから、ずっと持っていた目標は

「夏休みの9月、RAWLAWですだちパフェを提供する!」

こと。

この目標を達成するために、まずはパフェを作ってみようと、色々なパフェを作りました。初めてのパフェは、いちごパフェ。初めてにしては、なかなかに可愛く、美味しいパフェが作れたように思います。

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上に載っているパリパリが、チュイールと呼ばれるお菓子だということも初めて知りました。

一気に学生21人にいちごパフェを作り、アイスが溶け溶けになってしまったこともありましたが、それも学びです。

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アイスを出すタイミングを失敗してしまい、溶けとけになってしまったこともありました。

地域の方からいただいた、甘夏パフェを作ったこともありました。カラメルソースも合わせてみたりと、手探りでも試行錯誤して作ってきました。youtubeやpinterestでも、山のようにパフェを追いかけて動画や写真を漁りました。ひとつの目標のために、ひたすらにワクワクしながら追いかける日々が、ただただ楽しくて、幸せでした。
寝ても覚めても考える、高専の受験期を思い出しました。

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甘夏パフェ

ただ楽しいだけで作り続けてきたパフェが、楽しいだけじゃないことを知った。

パフェを作り始めて、2ヶ月が経とうとしていたころ。
5月の後半に、高専の食堂スタッフの方や、神山町の食堂であるかま屋のスタッフさんに、パフェを食べていただいたことがありました。

主役は、チョコ。

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イラレで作ったイメージ図

今までは手書きで書いていたのですが、実際のグラスを想定して作ってみよう!と思って授業で習ったイラレを使って、イメージ図を書いてみたりして、前日から大量のパーツを作っていきました。

初めて作るパーツもあったり、あまりにもチョコのパーツが多すぎて、チョコだけじゃ重いのかもと不安になって、ベリーソースを当日になって仕込んだりもしました。色んな用事の合間に準備をして、寮の中を駆け回ったのを覚えています笑

20時ごろ、ようやくパフェが完成して、ドキドキしながら食べてもらいました。

『1300円で売れるか、売れないか』
すだちパフェを売るなら1300円かなぁと最初から考えていたため、この観点で聞いてみました。

結果、ほとんどは厳しいフィードバックで、「600円」でした。

「いろんな要素があるけれど、ありすぎて何を食べさせたいのかわからない。」
「ブラウニーが美味しくない。」
「詰め込みすぎている。頑張りすぎちゃった感じ。だから中途半端。」
「甘いものが好きな人からすると、甘くなくて物足りない。」

正直なフィードバックをもらいました。
泣きたくなるくらい悔しかったけど、実際自分もこの時のチョコパフェにあまり満足していなかったので、その満足いっていない理由を言語化してもらえてすごく良かったし、ここが、ある意味分岐点でした。

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チョコパフェの説明中の写真

パフェを作って、
初めて、ネガティブな意見をもらった。
初めて、失敗をした。

私は今まで、誰かに褒められるからこそ続けてきたことがたくさんありました。私の原動力の多くは、誰かの褒めてくれる言葉や、褒めてもらえるだろう未来。だから、何か否定的な体験をした時、もうやらない、となってしまいがちだったのですが、パフェはそうじゃありませんでした。

これまで、ただ楽しいだけで作り続けてきたパフェが、楽しいだけじゃないことを知った。

でも、この経験が、「もっと美味しいものを作りたい。」という活力になりました。悔しかった、もう一回、挑戦したい。そんな気持ちが、沸々と湧き上がってきました。

また、ここで"ものづくり"の繊細さのようなものを知りました。
私はそれまで、たくさんの種類のパフェを、”とりあえず”で作ってきて。食べてもらう順番や一つ一つのパーツ自体を練習することはほとんどしませんでしたし、主役はこれ!この部分!とはっきり伝えられるようにもしてきませんでした。
でも「何を食べて欲しいのか分からないパフェだった。」というフィードバックコメントから、詰め込めばいいとか、そういう問題じゃないんだと気づきました。

パフェは、それぞれのお店の自家製のアイスを堪能できるスイーツでもあります。だから、まずは「アイス」から、最高に美味しいものを作ることにしました。
始めはネットに転がっているレシピで、卵を非加熱のまま作るアイスでしたが、将来的にお客さんに食べてもらうことを考えると、卵を非加熱のまま入れることはあまり良くないんだとYoutubeやInstagramを漁っているうちに知り、アングレーズソースの炊き方などを独学で学んでいきました。

アイスのなめらかさは、どれだけタネに空気が入っているかが重要で、だから凍らせている間に1時間ごとにかき混ぜる工程が必要だったりと、今までレシピに書いてあったことを原理から理解した時、学ぶことの楽しさを感じました。

なめらかさや、ミルクの濃さを調節し、”誰かのレシピ”を離れ、”自分のレシピ”を持つことができた時は、感動したし、今でもその瞬間を忘れられません。

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実際に作ったチョコパフェ(またアイスが溶けとけに…😭)納得は全然してないです…

いよいよ、すだちパフェを作る。

すだちがようやく採れるようになってきた、8月。
やっと目標にしていたすだちパフェを作れるようになりました。
でも、8月最初のすだちは6つで500円するくらい高くて何個も買えないし、テスト期間中で思うように時間を取れない。そんな状況が重なって、初めてすだちパフェを作るのが、里山みらいの方々を含めたスペシャリストの方々に食べてもらう日でした。

今の自分が、最大限できること。今まで素人ながら独学でパフェを作ってきて、小さくも学びや得られることがあって。
その全てをぶつける気持ちで作ったすだちパフェ。

構想は、授業中にふと思いついたものをプロの方々に見てもらって考えたもの。買い出し、仕込み、当日の盛り付け。ずっと緊張してご飯が喉を通らないほどでした。
おいしくなかった時の想像なのか、なんなのかわからないけど、作っている途中はずっと泣きそうになりながら作っていました。

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一番最初のイメージ

そして、迎えた19時30分。
パフェを食べてくださる方々が来てくださって、アイスの盛り付けをして、食べてもらいました。

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すだちパフェ第一弾

「可愛い!」「美味しい!」

この言葉が、どれほど嬉しかったことか。
「もっと食感を工夫したほうがいいかも。」
「グラスを冷やしておいたほうが美味しいかも。」
フィードバックをいただきながらも、美味しいと言ってもらえた時、本当に嬉しかったです。

でも、自分で食べてみて、「パフェ」としての美味しさはあるけれど、肝心の主役である「すだち」があまり目立っていないことに気がつきました。
実際に「すだち感もっと欲しいかも」と言う言葉もいただいて、すごく納得したんです。

パフェとしての美味しさから、すだちを食べてもらう、すだちパフェの美味しさを試行錯誤する2ヶ月間が始まりました。

ふと思いついた、「パフェに甘えて。」 思いも、溢れてくる。

すだちパフェの美味しさを試行錯誤しながら、ポップアップストアの名前を考えていました。

ふと思いついた名前、「パフェに甘えて。」。
思いついた途端、これだ!となった名前です。

私は、たくさんの人に甘えてきた人生でした。
家族や、町内会のおじいちゃんおばあちゃん、先生、友達、コミュニティスペースで出会った大人たち。いろんな人と出会い、つながり、甘えてきたと思います。
だからこそ、「甘えて。」という言葉が、スッと出てきた。「甘えること」が悪くないことも、大切だということも、わかっていた。

そして、「自分自身を愛してほしい。」この思いも同時に出てきました。
これは、誰よりも自分に伝えたい言葉です。
中学1年生の頃、同級生から心無い言葉を言われ、自分自身をたくさん否定したし、好きになることができなかった。でも、本当は好きだと思いたかったし、自分に自信を持ちたかった。
The Greatest Showmanという映画が好きで、この映画の中で一番「This is me」という曲が好きだったのも、"自分らしさって?"って、何度も考えたのも。私は、そのままの私を、愛したかったし、それでいたかった。
「そのままでいてね。」
「そのままの自分を愛してね。」
誰かに言った言葉は、全部、私に言っていたんだと思います。
だからきっと今回も、私は「自分自身を愛して欲しい」と伝えながら、自分にも何度も伝えていたと思います。

日々頑張っているのに、その頑張りを認めることってなかなかできなくて、自分の弱さも、認めづらくて。
でも、誰かに甘えたり、何かに甘えた時、やっとそれを認められる気がして。だから、パフェを通して、甘える時間を作りたかった。
認めることや、甘えることは、悪いことじゃない。大切なこと。それを知って欲しかった。伝えたかった。

だから私は、ただパフェを売るのではなく、ご褒美時間を提供することにしました。

初の、ロゴ作りもして。
ロゴ作りが得意な友達に助言をもらいながら作っていきました。いろんなことに興味分野や得意分野がある友達がいるって、最高だなと感じた瞬間でした。

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作ったロゴ

「パフェを作るのではなく、体験を作る。」
この思いが出てきたのは、このパフェに甘えて。という名前をつけた時からだと思います。

すだちパフェに、本当に甘えられる?

コンセプトが決まってきた時、ある一つの課題にぶつかりました。
すだちという酸っぱい味に、本当に甘えられるのかな?という課題です。

普通に考えれば、「甘える=甘い味」を想像するし、ご褒美といえば、ハイカロリーで、甘くて、可愛いもの。
そんな中、酸っぱくて、いちごみたいな王道の可愛いじゃないすだちに甘えられるのかな?
コンセプトが決まって嬉しかったのも束の間、不安が募る日々でした。

その時、何かあるたび相談しているスタッフさんに、
「パフェに甘えて。っていうコンセプトでやろうと思っているんですけど、すだちが甘えられるのかわからなくて。」
と相談をして。

すると、
「ひな子の中で、甘えるの言語化が足りていないんじゃない?もっといろんな人に甘えるを聞いてみたらいいと思うよ。」
そう伝えてくれました。

この言葉がなかったら、すだちではなく、いちごやぶどうなど、当たり前の食材でパフェを作っていたかもしれません。
これを伝えてくれたスタッフさんに感謝の気持ちでいっぱいです。

それから、ストーリーや口頭で、「甘えるってなんですか?」と聞く日々が始まりました。

20人くらいに聞いて、そこから思ったことを、chatgptに聞いたこともありました。
そうやって深ぼっていく中で、出した一つの答えは、
「甘える」というのは子どもに戻ること、つまり、その頃のように素直になること。自分の弱さや失敗してしまったことを心の底から認めること。

普段曖昧に使っている言葉と睨めっこして、いろんな人に聞いて、この言葉はこういう意味なのかもしれないって考えることが、すごく楽しかったです。
そして、すだちの爽やかな酸味と、苦味、ほのかな甘味はきっと、この「甘える」を体現できるんだと思いました。日々、生活する中で、嬉しいことも辛いことももちろんあって。それらを追体験できるんだとも思いました。

こじつけに思えるけど、私はすだちが、「甘える」の本当の意味に、一番あっている果物だと思いました。

このままじゃ、お客さんにご褒美時間を提供できない。

自分が決めてきたことが不安になりながらも、一つずつ信じられるようになってきたころ。
開催予定のお店、RAWLAWで、すだちパフェの試食会を行いました。その時は8月末で、出回っているすだちは、果汁よりも香りを楽しむ頃。使用する予定だった、里山みらいさんのすだち生搾り果汁もまだ生産されていなくて、すだち1kgを手で絞って作ったことを覚えています。

グラスもRAWLAWにあるワイングラスを借りて作ろうと思っていたため、初めてのグラス。
事前に見ていたとはいえ、実際のサイズのパフェを作るのは今回は初でした。

前日から仕込みに入らせてもらって、いよいよ試食会の時間。
6人のスタッフさんに集まってもらいましたが、その量を作ることができず、一つだけ完成形を作って、その他は少し小さいものを作りました。

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色味を加工して美味しそうに見せたパフェ。悔しい…

正直、あまり、うまくいきませんでした。

開催日は9月21日、22日と決めていたため、もう告知し始めなければいけない、8月末の試食会。今でもこの写真をみたら、スカスカだし、あまりすだちを感じられないし、反省点をいっぱい思い出します。
でも、とりあえず宣伝はこの写真で行くしかない。

パフェは、作るのが難しいのではなくて、大変で、何時間もかかるし、一個作るのにたくさんのお金も必要で何回も作れなくて。
今回ので、後悔しているのはこの写真を撮る段階で、完成のパフェを作れなかったこと。絶対に次は、パフェを完成に近い状態で写真を撮りたい。次回への反省点が見つかった時間でもありました。

そして何より、味もまぁまぁで、またすだち感も足りなくて。試食してもらったスタッフさんたちの反応も、めっちゃ美味しいわけではなさそうでした。

改良が必要。

これだけがはっきりしていました。

やるからには、美味しくないものは提供したくない。本番までに、パフェを全部作れるのは、あと一回。やれるだけやる。
絶対に美味しいパフェを作る。
今まで以上に、気合が入りました。

届けたいのは、コトではなく、意志。

8月27日。
試食会を開催した4日後の夜、この、「パフェに甘えて。」をリリースしました。
今まで、イベントをリリースするのは何度もありましたが、なぜか、今まで以上に緊張していました。怖かった。
受け入れてもらえるのか、17歳のパフェ?って馬鹿にされないか
でも、届けたいのは、コトではなく、意志だったから。

怖さはありつつも、20時、リリースしました。

リリースしてから数時間も経たないうちに、たくさんの方にシェアをしていただきました。ストーリーに、投稿のシェアとともに書かれる言葉が、どれも嬉しくて、とっても励みになりました。
シェアしてくださった皆様、本当に、ありがとうございました。

楽しむことを忘れないで。

少しづつ、少しづつ申し込み数が増えていった時、ホッとした反面、プレッシャーが増えていく感覚がありました。
美味しくなかったら?
ご褒美時間にならなかったら?
不安で不安で、仕方がなかった。

別の用事で高専のスタッフさんとミーティングをしていた時、このことを相談しました。
すると、
「プレッシャーなんて感じなくていいよ。チョコパフェを作ってる時のあの楽しそうなひなこのままでいて。楽しんで!」
そう伝えてくれました。

忘れかけていた楽しさを、思い出した瞬間でした。

このスタッフさんは、いつも私をちゃんと見て、伝えてくれる人。たまにしか学校に来ないけれど、本当に大好きな人です。

これだけで、お客さんにご褒美時間を提供できる?

それから、パフェの構想をまるっと変えて、小さい頃から大好きな北海道帯広のケーキ屋さんあちろで半日修行をしながら試作を食べてもらって、美味しい!と言ってもらえることができました。

独学では学びきることのできなかった分量やタイミングなどをしっかり学ぶことができて、今まで作ったどのアイスよりも美味しかったし、プロってすごいなぁと感じた半日でした。
また、パフェについてだけではなくて、価格設定やどういう付加価値をつけるかなど、ビジネスの話を実際にしている人から聞けたのも学びになりました。思い返してみれば、「パフェに甘えて。」をビジネスとして成立させるために、と考えるようになったのは、ここからかもしれません。

こうして、パフェの味は、なんとか大丈夫そう。

でも、本当にこれだけで大丈夫かな?
心配症な私は、また不安になってしまいました。

パフェに甘えて。当日の4日前。
私は、東京にいました。会いたい人に会いに行って、その最終日。
何かにつきいつも相談している今井さんの元に行って、体験設計に困っていることを伝えました。

お昼ご飯を食べ終わってブルーボトルコーヒーへ行った時、その話を始めて。そしたら、
「海外のイケてるお店って、だいたい長い机があって、知らないお客さん同士が隣になって、出会いが生まれるようになっている。」
ということを教えてくれました。
でも、ここは日本。海外だからこそそうやってつながりが生まれると思って。そしたら、
「生まれなくてもいいんだよ。でも、絶対に生まれない空間ではなくて、うまれる可能性がある空間であるべきだと思う。」
と伝えてくれました。
「だってひな子、人とのつながりが大切なんでしょ。ひな子のことをもっと伝えたらいいよ。どうしてつながりが大切なのか。なんでこのパフェをやっているのか。」
もともと、机に置くチラシのようなものを作ろうと思っていて、そこには、すだちの生産者さんのことや、パフェについて書こうと思っていました。
でも、今井さんから言われたのは、私のこと。

今井さんにヒントをもらって、北海道に帰って、大忙しの準備が始まりました。
ストーリーブック、ショップカード、当日来てくださるお客様へのメール。忙しくも、楽しかったです。

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当日机に置いた、ストーリーブック①
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当日机に置いた、ストーリーブック②

ストーリーブックは、当日コンビニで印刷したもので、あまり綺麗ではなくて。次は、もっと前から準備をしようと思います。

やっと、この日が来た!最高に美味しいパフェを作って、ご褒美時間を提供しよう。

やっと来た、21日。22日。
3月に夢を見た日から、6ヶ月経った日。迫り来るこの日が、怖くも、緊張しつつも、ずっと楽しみにしていた日。

2日間で来てくださったお客様は、36人。

目標は40人。届かなかった。
でも、リリースした時は、正直、来るのは身内だけだと思って、ずっと怖くて。来てもらえるのかな?とずっと不安で。知り合いも、家族も来てくれましたが、知らない人が10人以上来てくださって、合計で36人も来てくれるなんて、本当に本当に嬉しかったです。

19時。
初めてのお客さんが来てくださって、机に置いてあるストーリーボードを読んで、次に来てくださったお客さんに説明をしてくださりました。
次のお客さんにも。
そうやって、お客さんがつながっていく光景が、幸せでした。

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当日の様子

そして、一番最後に来てくださったお客さんが、
「いつもパフェを食べたら頭が痛くなるんですけど、今日は全くそんなことにならなくて!心まであたたまる、あたたかいパフェでした。本当にありがとうございました。」
と伝えてくださいました。他のお客さんも、
「ご褒美になりました。明日からまた頑張れそう!」
「つながることによって、笑顔の輪がどんどん広がっていく。幸せが広がっていく。素敵なコンセプトで、素敵な体験でした。ありがとう。」

と伝えてくださいました。
私の思いが伝わったんだと、すごく嬉しかったです。

ただ、第一回目のパフェに甘えて。では、人とつながる余白を生み出しながらコンセプトを上手にパフェに消化できたのかなと思いつつ、振り返ると、もう少し体験設計にこだわれたのかなと思いました。
最近、PRや広報に興味があり、本やYoutubeなどで勉強中なのですが、読んでいくと「あ、こうすればよかった!」というポイントがたくさん出てきます。
もっともっと、「パフェに甘えて。」をよくしていきたいです。

もう一度、「パフェに甘えて。」をやりたい。

「パフェに甘えて。」が想像以上に楽しくて。
パフェの構想をすること、コンセプトを考えること、パフェを作ること、お客さんに説明すること、体験を届けること。
全ての工程が、大変でもあり、楽しかった!

コンセプトを考える過程で、もともと少し興味あったブランディングやコピーライティングをもっともっと学びたくなって、新しい世界が、広がった感覚があります。

やってみなきゃ、こんなに大変なことも、こんなに楽しいことも、こんなに幸せって、わからなかった!
本気で行動することの価値を、改めて感じました。

そんな幸せに気づくこととは反対に、悩むこともあります。
これが本当にやりたいことなのかな?って。パフェをただ売って、体験を売って、これが本当に私のやりたいこと?って。

でも、私が憧れる、あの人も、あの人も、あの人も、きっとみんな、やり始めて、やっていく中で色んなことがわかっていって、これがいいかもって方向転換したり、信じ続けたりしてきたはず。
悩むことや、周りの目を気にしないくらい、パフェにもっとのめり込みたい。夢中になって、やれるだけやってみようと思います。

ゆっくりとnoteを書いているうちに、パフェに甘えて。は続々と進化していて、コラボが決まったりもしています。
そのコラボの企画を考える中で、自分が今まで気にならなかったことを調べて、いろんな視点でコンセプトを作り、そのコンセプトを表現するパフェを構想するのが楽しくて楽しくて。
パフェに甘えて。とは別軸のものですが、そこでも「パフェを作るのではなく、体験を作る。」という気持ちはきっと、変わらないと思います。


そして、コラボと並行して、3月に東京で出店できるように準備を進めています。

本当にこのコンセプトでいいのか?伝え方はこれでいいのか?
今はリブランディングの最中で、これからどんどん変わっていくかもしれません。自分を信じつつ、常にこれが世の中にどう届くのかを考えながら、慎重に慎重にひと針縫うような感覚でやっています。

魂込めてつくるので、ぜひ来ていただけたら嬉しいです。

どこが最後なのか、どこがゴールかなんて全く分からないけれど、ワクワクが尽きない限り、できるところまで突き進みます!

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大好きなスタッフさんに撮ってもらった写真


大好きな、「パフェに甘えて。」。パフェではなく、体験を。

初めてパフェを作った4月から、今日まで、たくさんのパフェを作ってきました。あの時からたくさんのことが変わっていますが、一番変わったことは、私が作っているもの。

私が作っているのは、パフェではなく、体験です。

世界で一番美味しいパフェを作ること、ミシュランで三つ星をとるくらいの腕前を持つこと、パティシエとして世界に名を残すこと。
私がしたいことは、これらではありません。

私がしたいことは、自分の思いをパフェに乗せて、体験を提供すること。
私はパフェを通して、お客さんに、あなたに、自分に、心から自分を愛せる時間を作りたい。次の日からも頑張ろうと思える時間を作りたい。
美味しさよりも、体験を届けたい。

それにはもちろん美味しさが必要で、独学で学んだり、ありがたいことに研修させていただくことも予定していますが、私が今学ぶべきことは、製菓学校で学ぶようなことではなく、神山まるごと高専で学べることだと思います。

1年と半年かけてようやく見つけた、私のほんとうにやりたいことを、馬鹿にせず、自分自身が一番信じて、愛して、頑張っていこうと思います。
ぜひ、見守ってくださったら嬉しいです。


最後になりますが、第一回目のパフェに甘えて。に来てくださったお客様、そして応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。

また、今回のポップアップストアをさせてくださったRAWLAWの皆様、本当にありがとうございました。

これからも、よろしくお願いします。

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