匿名・流動型犯罪グループ、通称“トクリュウ”とみられる集団が中四国で偽のロレックスの腕時計を買取店に売却し現金をだまし取った事件で、高知県警は11月14日、事件の主犯格とみられる16歳の少年を福岡県で逮捕、13日には神奈川県の大学生の男(27)を逮捕しました。 少年は7月に高知市で、大学生は8月に広島市で、いずれもブランド品買取店に偽造されたロレックスの腕時計を持ち込み、本物と偽って売却し、少年は250万円、大学生は430万円をだまし取った疑いです。 一連の事件をめぐっては、これまでに高知市の10人を含む24歳から51歳までの15人の男が7月から8月までの間に高知や岡山など7県で偽のロレックスの腕時計を本物と偽ってブランド品買取店に売却し現金をだまし取るなどしたとして逮捕されています。被害は21店舗、3638万円に上っています。 男らは「実行役」「指示役」「現金の回収役」など細分化された役割のもと犯行に及んだみられています。 県警は、新たに逮捕された16歳の少年が“指示役の指示役”を務めていた可能性があるとして捜査を進めるとしています。 大学生の男は腕時計を実行役に送る役割を果たしていたとみられています。 捜査関係者によりますと、実行役は1人で店に向かい、秘匿性の高いアプリで指示役と連絡を取りながら、100万円から高いもので400万円以上で売却していたということです。