この邪神に一目惚れした愚か者に祝福を!   作:ウォルバク教徒

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チョコミントラブ 様
なにゃ 様
蒼甲一鐵 様
モノアイの駄戦士 様
高評価ありがとうございます!

チョコミントラブ様にはなんと記念すべき初めての最高評価を貰いまして、私はコイキングに負けないくらい跳ねて喜んでおります。

みえる 様
バースイカ 様
誤字報告ありがとうございます!

遂に誤字報告をして頂いた方の名前を確認できました。それと同時にお気に入り登録者の名前も確認できることを知ったのですが、嬉しいやら悲しいやら、多すぎてここでは紹介しきれませんでした。

皆様、本当にありがとうございます!

*なんか文章がぐちゃぐちゃ(語彙力)になってたので、修正しました。5/22/23:41


この孤独娘に友人を!

 

「ちょっとゆんゆん。あんた、またそんなもん読んでんの? そんなに友達が欲しいなら、あたしがなってあげようか? ていうかめぐみんも、止めてあげなさいよ」

 

 突然の声に振り向くと、そこにはクラスメイトの……クラスメイト……の……

 

「いいですか? ふに()ら。友達というのは、自然となっているものです。なってあげるものではありませんよ」

 

「ふに()らよ! あんた、クラスメイトの名前くらいちゃんと覚えなさいよ!」

 

 いきり立つクラスメイトをものともせず、ゆんゆんはガッ!と迫る。

 

「今なんて? なんて言ったの!?」

 

「ちょ、近い、顔が近いって! と、友達になろうかって言っただけで……」

 

 物凄い剣幕のゆんゆんに、ふにふらは軽く引きながら慌てて言う。それを聞いてゆんゆんは、瞳を輝かせながらコクコクと何度も頷いた。

 

「ふ、不束者ですが! これからよろしくお願いします!」

 

「ね、ねぇ、ゆんゆん。あんた友達がなにかわかってる? わかってるんだよね?」

 

 これで自分がいなくても大丈夫かと安堵しためぐみんだが、それが許されたのはほんの一瞬だけだった。

 

 

 

 

 

✡⃝✡⃝✡⃝

 

「………」

 

「新しいのあげるから! 髪留めのゴムくらい! めぐみんも反省してるみたいだし、それぐらいで!」

 

「だってだって……せっかく友達から貰ったものなのに……」

 

 ちょっとはオシャレしなよとふにふらがゆんゆんに渡した髪留めのゴムは……哀れ、窓の外に見えたミノムシを射抜くためと、めぐみんに発射されてしまった。

 

「違うのです。ほら、あれがもう気になって気になって、もう撃ち落としたくてたまらなくなり……自分のだけでは足りなかったので、つい拝借させて貰ったのです」

 

「つい、じゃないでしょ! 全くもう……ごめんね? ふにふらさん。今度からは貰ったらすぐ家に持って帰って金庫に仕舞うから……」

 

「重いよ! そこまでしなくていいからね?!」

 

「それよりさ、そろそろお昼だし。どどんこも交ぜて、向こうで一緒に食べようよ」

 

 なんでもなさげに言ったそれは──事実なんでもないのだが──ゆんゆんにとっては違ったらしい。

 

「いいの?! 一緒にお弁当を食べるなんて、まるで友達同士みたいじゃない!!」

 

「いやだから、友達だから!」

 

 ボッチを病的に拗らせていたゆんゆんは、どうやら末期症状に近かったらしい。

 

「そうですね。もういい時間ですし、お昼を食べましょうか」

 

「……めぐみん、お弁当なんて持って来てるの?」

 

「ないです」

 

「ダメじゃん」

 

 ふにふらのダメ出しを聞いて、めぐみんは重大なことに気が付いた。ゆんゆんに友達が出来るのはいいが、そしたら自分のライフラインが失われてしまう。

 弁当の包みを持って他所に行こうとするゆんゆんを見て、めぐみんがオロオロとしていると。

 

「その……半分だけなら……ちょ、抱きつかないで! 拝まないで!」

 

 ──しかし、女3人集まれば(かしま)しいとは言うが。

 

「でさ! 絶対あの人って私に気があると思うわけよ! でも、どうしよう。あたしってさ、ほら、前世で生まれ変わっても一緒になろうって誓い合った相手がいるじゃん? だからこれって浮気? みたいなね」

 

 いるじゃん? ……じゃないが。

 

「いいじゃないの。前世は前世、今は今。私の運命の相手はダンジョンの底に封印されているイケメンな設定……じゃない、そのはずだから。私の場合は早く魔法を覚えて彼を助けに行かないとだし」

 

「そ、そうなんだ。凄いね2人とも!」

 

 なんだろう、この痛ましいとしか言えない会話は。

 ゆんゆんも顔が引きつっている。

 

 ──そして、学校からの帰り道。

 

「実はゆんゆんの事を、友達になろうと言いながら近寄ってくる悪い男に簡単に騙されそうな社会適応能力のない人間だと思っていたので、明日からは少し安心です」

 

「私はめぐみんの事を、ご飯を奢ってあげるよと言いながら近寄ってくる悪い男に簡単に騙されそうな生活能力のない人間だと思ってたから、明日からが不安なんだけどね」

 

 2人は視線を交わすと、その場から飛び退いて距離をとる。

 

「面白いことを言ってくれますね。この私がご飯欲しさにノコノコ男について行くお手軽チョロ女だとでも?」

 

「めぐみんこそ、私のことを侮りすぎよ。友達って言葉さえつけばホイホイ男について行く尻軽チョロ女だとでも?」

 

「おやおや、私には『俺たち友達だろ?』と一言で悪い男にいいように使われているあなたの未来が簡単に幻視できるのですがねぇ!!」

 

「私には路頭に迷ってタイプとは真逆のダメ男にプライドを捨てて奢ってくださいと泣きつくめぐみんの姿が簡単に幻視できたわ!!」

 

 一触即発な状況の中、突如として声がかけられる。

 

「あれ、めぐみんと族長の娘さんじゃないか」

 

「ぶっころりー、こんなところで何をしているのです?」

 

 ぶっころりー。めぐみんの近所に住む靴屋のせがれにして、世界が俺の力を必要とするまで力を温存する等というふざけた言い訳をして家で毎日ゴロゴロしているどうしようもない男である。

 だが、そんなニートが外をうろつくとは珍しい。

 

「最近、深夜に謎の大爆発があっただろ? そのせいかモンスターが活発化して、里の近くにまで出没したらしくてね。さっきまで駆除してたんだ」

 

 今こそ温存してきた力を振るう時だ、と煽てられていいように使われながらそれに気付かず喜んでいるろくでなしを尻目に、担任が里のニート達を率いてモンスター狩りをすると言っていたのを思い出す。

 

「そういや、普段は見かけない妙なモンスターがいてね。あれは何だったんだろう? 里の周辺にあんなやついたかなぁ……」

 

(ニートの戯言(たわごと)は置いておくとして……深夜に謎の大爆発、ですか。いや、心当たりなんてありませんけどね? メグミン、ウソ、ツカナイ。しかし、()の大爆発で本当に良かった。いえ、私には関係ないのですが?)

 

「で、2人は何をしてたんだい? なんだか熱い雰囲気だったけど」

 

「そ、そうです! 今からどちらが上かを決める血みどろの殺し合いをするのでした! さぁ、ゆんゆん、いきますよ!!」

 

「待って! 普通の勝負をするだけじゃなかったの?! そんな覚悟私には無いから!!」

 

 ──その後、適当に2人を誤魔化し、私は家に帰った。

 

 それにしても、いつ告げるべきか。学校(レッドプリズン)は、魔法を習得すれば卒業できる。しかし、ルドがまだ在学していて、私が()()()()()()()()()()ように……まさか、上級魔法でない魔法を習得するとは思っておらず、例外を想定していない教師達は、確認もおざなりだ。しかし、卒業するには、いずれ告げねばならない。世間からは産廃と呼ばれる、この魔法のことを……

 

 

 

 

 

 

✡⃝✡⃝✡⃝

 

「先日、里のニーt……手の空いていた勇敢な者達を引き連れ、里周辺のモンスターを駆除した事は知っているな? おかげで現在、里の周辺には強いモンスターがいない。という訳で、養殖を行いレベルの底上げをする!」

 

 養殖。与ダメージ量に関係なく、トドメを刺した相手に経験値が入る仕様を利用した、パワーレベリングである。その後、3人1組のペアを作って校庭に集まっておくようにと告げ、担任は出て行った。

 

 クラスメイト達が思い思いに集まっていく中、ゆんゆんが自分の席に座ったまま、めぐみんの方をチラチラと見る。

 

「なんですか? 自称ライバル」

 

「自称?! いや、その……ペア作りだってさ」

 

「そうですね、それがなにか?」

 

 敢えて突き放すような言い方をすると、目に見えてオロオロしだすゆんゆん。

 

(……まったく)

 

 相も変わらず素直に言い出せないゆんゆんに対し、仕方なく自分から誘ってやろうとすると。

 

「めぐみん、私と一緒にどうだい?」

 

 いつの間にか近くにいたあるえが声を掛けてきた。

 

「いいですよ、組みましょうか」

 

「?!」

 

 隣ではゆんゆんが、まるで背後から仲間に刺されたような顔をしている。少し面白いなと思ったその時、オドオドしながらも何かを言いかけたゆんゆんに対し、またも横合いから声が掛けられた。

 

「ねー、ゆんゆん。あたし達と組むでしょ?」

 

「いつもあぶれてるよね? 入れてあげるよ」

 

 ふにふら、どどんこである。2人に誘われたゆんゆんは、迷う視線でこちらを見る。

 

「ほら、行こーよ、ゆんゆん。」

 

「そう、友達でしょ?」

 

「と、友だっ……うん!」

 

(チョロい。なんてチョロい。チョロすぎる)

 

 ふにふらに背中を押されながら教室から出たゆんゆん。その後ろ姿を見送る私に、あるえがポツリと……

 

「これが寝取られ……」

 

「ち、違わい!」

 

 




*以下、別に読まなくていいです





遂に辻低評価をされてしまいました。
私自身、自分に文才があるとは思っていませんので、低評価を付けられること自体は別になんとも思いません。嘘です少しはショックです。

ともかく、理由が知りたいんですね。
ですが残念。辻低評価をする人間というのは、低評価しかした事がない、もしくは自分がした評価のうち低評価の割合が6割以上の怪物しかいません。

まあ低評価を付けられること自体は構わんのです。ただ、なんでそう評価したのか分からなければ、改善のしようがないし、そもそも何が悪いのか分からないじゃないですか。

私はなろうカクヨムetc、Web小説というのは作者と読者の共同作業で作品を構築するものだと個人的に思っているんですよ(もちろん割合としては作者が圧倒的に多い)。
それが二次創作なら尚更です。同じ作品を愛する者として、より良いクオリティを求めたいし、それによって原作を知る人が増えてくれたらとっても嬉しいですよね。

わざわざ低評価をするなら読まなければいいとか、作者に否定的なコメントにbadを付けるとか、そういう擁護をする光景を見かける事もあると思います。最近では、ランキングでかなり上位にあったfateの作品で、描写不足と原作知識の前提条件のハードルがキツいと書いたコメントが、ボコボコに叩かれていたということもありました。
しかし私としては、低評価を付けることは悪くないし、必要なことだと思います。もちろん不当な理由なら許せませんが、上の例のような改善案というのはあればあるだけいいと思います。もちろん的外れなことを言うのはアレですが。
欲しいとは思いませんが、必要です。私の作品にも、遠慮なく付けて下さい。ただしどこが駄目なのか教えて頂ければ幸いです。

個人的なポリシーと言いますか。
なんでもそうですが、文句を垂れ流すだけなら誰でも出来るんですよ。良いところを見ようとせず、他人の悪いところを叩くのも簡単です。世の中には完璧なんて存在しませんから。
皆様がどうかは知りませんが、やられたとかでなくとも、そういう人間って目撃するだけで不快になりませんか? 私は好きな作品がそういう事をされていると心の中でブチ切れています。
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