高木氏本人を直撃「パーティーとかやったお金じゃないですか」
自民党本部からの2000万円は今回の選挙では使わないと公言していた高木氏。選挙活動には本当に使っていなかったのか。高木氏の事務所前で、本人に尋ねた。
村瀬キャスター
「選挙資金のことについて取材してまして質問状持ってまいりまして」
高木氏
「事務所にあげておいて」
村瀬キャスター
「2000万円の分なんですけど?」
高木氏
「上に(事務所に)あげておいてください」
村瀬キャスター
「地域支部に配られた金は2000万円から?」
高木氏
「もちろん、違う」
高木氏は2000万円から地域支部に支出したのではない、と否定した。
村瀬キャスター
「2000万円以外に高木さんご自身が入金されているんですか?選挙区支部に」
高木氏
「違いますよ、事務方でやっていますよ」
村瀬キャスター
「お金はあったんですか?」
高木氏
「それこそ、パーティーとかやったお金じゃないですか」

高木氏は、自民党本部から支給された金以外の資金が支部にあるとしたが、高木氏は4月4日党員資格停止を受け、福井県選管によると5月20日に選挙支部を一度解散。収支報告書では 解散時の残金が0円だったという。その後、衆議院が解散された10月9日に再び支部が設立された。
私たちの取材では10月17日までの8日間に、7つの地域支部に合わせて410万円が振り込まれていた。
更に高木氏を支援した地域支部には振り込みがあった一方で、支援していない2つの支部には支給されていないこともわかった。

そのうちの一つが、今回同じ選挙区から出馬し、高木氏と対立した山本拓氏が支部長を務める鯖江市支部だ。
山本拓氏の息子で自民党福井県議の山本健氏が取材に応じた。

自民党鯖江支部顧問(福井県議)山本健氏
「鯖江がゼロで他の支部が本当に配られているということであれば、選挙を応援してもらうための費用と見られても致し方ないという誤解は生じますよね」
前回の衆院選では支給があった鯖江市支部だが、山本拓氏が出馬したことが、振り込まれなかった理由だという。

鯖江支部顧問 山本健氏
「党本部が言ってる『党勢拡大』という趣旨に沿ってないかなと思います。当然こちらからするとフェアじゃないよな、と思いますよね。」
さらに支部として高木氏支援をしないと表明していた池田町支部は…
自民党池田町支部会計責任者 松井靖明氏
「池田町については入金を確認したところ、入金はございません」
村瀬キャスター
「党勢拡大のための費用だからいい、という説明で乗り切れると思っているところについては?」

松井氏
「一般、普通の感覚ではない世界ですな」
高木氏の支部が地域支部に支給した資金の原資は何か。事務所への取材に書面で回答があった。
事務所の回答
「党勢拡大のための活動費に使用することに限定されていますので、支給された政党交付金を選挙運動費用に使うことはしておりません」