生成AIの技術向上に伴うABCおよびARCにおけるルール変更について

生成AIがまた少し進化し、競技プログラミングに対する性能が上がりました。生成AIによる全体のレーティングへの影響は現状では大きくありませんが、ユーザ間での不満が大きく、競技の楽しさが大きく棄損されています。 この現状を打破し、競技プログラミングをより楽しみやすいものとするため、生成AIの利用を、以前よりもさらに厳しく禁止することにしました。ルールに大きな変化がありますので、必ずご確認ください。

このルールは、ABC/ARCの両コンテストに適用されます。AGCについては適用されず、生成AIが正解出来ない問題のみを出題する予定です。

ルール

詳細なルールは、以下のページをご確認ください。

ルールの概要を説明すると、以下のような内容となっています。

  • 生成AIにコードを生成させる場合、コーディング速度の上昇のみを目的とした補完のみが許可されます。問題やその部分問題を解かせたり、アイデアを得たりする用途に使用してはいけません。
  • 各言語への翻訳や、他プログラミング言語への翻訳などは、ルール中で指定されたフォーマットでのみ許可されます。

ルールの作成指針と今後のルール変更について

ルールの作成指針については、前回のルール制定から大きく変化しておりません。生成AIの進化に基づき、生成AIを用いたコーディングやアイデア出しに制限を加えた方が、競技プログラミングにおける「解法を考える楽しみ」を守れるのではないかと考え、ルールの更新を行いました。

競技プログラミングはもともと参加者の良心のもとで成り立っている競技であると考えています。競技プログラミングの文化を守るため、ぜひ協力をお願いします。明らかにルール違反をするユーザが多く検出された場合、特定のコンテストに対してその集団からのアクセスを禁止したり、法的措置を含む厳格な対応を考えています。

今後の生成AIの進化や、多くのユーザの動向に応じて、特定のサービスの利用を禁止するなど、さらなる制限を加える可能性があります。今後もルールは分かりやすい場所に掲載しますので、ご確認をよろしくお願いします。


2024-11-15 (Fri)
22:33:54 +09:00