組幹部に無期懲役判決 東京地裁、会社顧問殺害で
配下の組員に指示してビル管理会社顧問の男性を殺害したとして、殺人罪に問われた暴力団山口組旧後藤組(現良知組)系幹部、松本英也被告(54)=埼玉県八潮市=の裁判員裁判で、東京地裁は28日、求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。
鹿野伸二裁判長は、被告側と男性には不動産の所有権を巡るトラブルがあったと指摘。「組員が上層部の指示なく殺害することはあり得ない」とした上で、事件前に組員と頻繁に連絡を取り合い、事件後には海外に逃亡させたことなどから、被告の指示を認定した。
判決によると、被告は組員らと共謀し、2006年3月5日夜、東京都港区の路上で、野崎和興さん(当時58)を包丁で刺して殺害した。〔共同〕