デマ拡散『Dappi』アカウント消える 名誉毀損訴訟で敗訴、岸田首相は調査を否定 「最後まで卑怯」の声
2023年11月4日 13時30分
旧ツイッターでデマを拡散していた「Dappi」のアカウントが、3日までに消えた。このアカウントの投稿による名誉毀損を争った裁判で被告企業の敗訴が確定しており、ネット上では「最後まで卑怯」と非難の声が広がっている。
Dappiは16万人を超えるフォロワーがいた匿名アカウント。自民党や日本維新の会は称賛する一方、立憲民主党や共産党やマスコミを「日本の敵」などと罵倒する右寄りの投稿を繰り返していた。
デマ投稿による名誉毀損を争った東京地裁の裁判では、アカウントの発信元として被告となったIT企業ワンズクエストが「従業員が私的に会社のインターネット回線を使って投稿した」と主張。最後まで投稿者の正体を隠し続けたが、判決で「企業が業務として投稿していた」と認定された。10月末の期限まで控訴せず、判決が確定した。
この企業は過去に自民党と取引があったため、10月末の国会の参院予算委員会でも取り上げられた。岸田文雄首相は「判決では自民党とDappiとの関係について一切触れられていない。調査の必要があるとは考えていない」と述べた。
4日正午現在、X上でDappiは「このアカウントは存在しません」と表示される。これについて「形勢不利となったDAPPIが遂に証拠隠滅して逃亡。卑怯なやつは最後まで卑怯だな」「ちゃんとログインして操作できたのね。社員が勝手にやっていた『設定』だったはずで、これも社員が勝手にやったのかな?」「色々と、ハッキリとさせないといけないことが、まだまだありそうですね。自民党が黒幕なんだ、とか」などの声が上がっている。
関連キーワード
おすすめ情報