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「結婚はリスク」という言葉への違和感

先日読んだ結婚についての記事が、妙に頭から離れなくてもやもやしている。もやもやすることをもやもやさせたままにせずちゃんと言語化しなきゃいけないと思い、記しておくことにした。

要は「結婚に悪いイメージしかない、結婚も子どももリスクでしかない、と捉える人が増えている」という記事。よく耳にする話だ。

こういう話を聞くとまず最初に思うのが「わたしも同じようなことを考えていたなあ」ということである。
わたしは結婚して3年半ほどだが、夫と出会う前までは「結婚って何かメリットあるの?」とか考えていた。それまで6年ほどお付き合いしていた人がいて、その人は結婚を望んでいたのにわたしはなかなかそういう気持ちになることができず、メリットだのデメリットだのと自分の中で勝手な言い訳を並べ立て、結局お別れすることになってしまった。
にも関わらず、その数ヶ月後に出会った人(いまの夫)とはお付き合いを始めてから1年で結婚してしまったのだから、本当に人生って何があるかわからない。

記事の最初にあるように、わたしだってもちろん「必ずしも結婚する必要はない」と思っている。ただ、この記事に出てくる26歳の契約社員の男性は「絶対に結婚しない」と決めているらしい。そんなこと、決断して宣言して自分の道を自分で狭める必要は果たしてあるのだろうか。

たとえば「金銭的に部屋数の多いマンションを買ったり借りたりすることは難しい」というのも、わたしからしてみれば、一生家賃の高い都心部で暮らす必要はないわけで、田舎とは言わないけれど地方都市には都心部より安くて広い家はたくさんあるし地方には仕事がないなんてこともない、としか思えないし、「テレビのチャンネル争いがストレス」という上司の言葉をそのまま受け取って結婚したくない理由のひとつに挙げているのも、ただ周りの意見に流されているようにしか思えない。後半の25歳の男性にいたってはもう、家庭の不満を漏らす上司をみて「若い人だって結婚したらどうせ同じような愚痴を言う羽目になる」とまで言い切っていて、ちょっと、何言ってるかよくわかんないです。な状態である。

だって、どんな相手と結婚するかなんて誰にもわからない。チャンネル争いって言ったってわたしはテレビなんてなくていいと思っているし実際テレビのない生活をしていたから、仮にこの26歳の男性と結婚して家にテレビがあったところでチャンネル争いにはおそらくならない。わたしは決して絶滅危惧種のようなレアな人間ではないから、そういう女性は他にもたくさんいるはずなのだ。自由がないとか小遣いが少ないと不満を漏らす上司がいるなら反面教師にすればいい。パートナーとは時間やお金の使い方をよく話し合いそれぞれの価値観を知ること。合コンで「現実的でつまんない」「夢がない」とか言ってしまうような女性のように話し合おうとしてくれなかったり、考え方が合わない人なら結婚しなければいいし、もしかするとそれでも一緒にいたいと思える人かもしれない。

いずれにせよ「自分で体験すること」以上の学びはないように思う。事前にリスクを予測して回避することが必要な場面もあるということは理解しているつもりだ。それでもわたしは、リスクを回避することそのものより、「目の前に壁が立ちはだかったときに対応できるようになること」を大切にしてきたし、これからもそうやって生きていきたい。結婚するつもりなんてなかったのに結婚しちゃって、離婚したいと思ったこともあって、でもなんやかんやいまも夫婦で好き勝手やっている身としては、そんなことを思うわけである。

ただ、うちはずっと夫婦円満なんです〜という全力のハッピーオーラを出されると「いやいやそうは言っても他人に見えないところではいろいろあるでしょう」と疑いたくなってしまう。でもそれも裏を返せば、いつも愚痴ばかりの上司だって「いやいやそうは言っても他人にはあんまり見せないけど結婚してよかったと思えることもあるんだよね」という一面を持ち合わせているかもしれない。もしかしたら本当に「100%全力で円満な夫婦」も「100%全力で結婚を後悔している夫婦」もいるかもしれない。そして自分がどのポジションになるかは、結婚してみないとわからないのだ。

この記事の男性たちの言葉に感じたもやもやの正体は「体験してもいないことを否定して遠ざける」ということに対する違和感だった。
結婚や子どもについてだけでなく、仕事の選び方、暮らし方、人生ではあらゆる選択が果てしなくやってくるだろうけれど、この違和感をいつも忘れずにいたい。

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#結婚 #生き方 #働き方

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コメント

1
sp
sp

元妻に不倫されて、子供も連れ去れました。慰謝料を請求する身としては、子を勘案して請求できない代わりに養育費を強制されました。

元妻と結婚してしまった後悔は物凄いありますが、子がいる以上は元妻みたいなゴミと関わるより子と関わることを選択し甘んじて養育費を払いながら学資保険と子への貯金をひたすらコツコツと貯めてます。

元妻は何をしてるのかといえば、ひたすら浪費。
おいおい、ふざけるなよ…という状態がもう6年以上続いてます。

子を不幸にするくらいなら、結婚はリスクしかないですよ

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「結婚はリスク」という言葉への違和感|ヒラノマリエ
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