韓国の伝説のガールズグループ・KARAのメンバーとして活躍し、2014年以降、日本でも俳優として数々のドラマや映画に出演した知英(ジヨン)さん。日本語を使いこなす韓国アーティストはたくさんいるが、そのなかで彼女の語学力は間違いなくトップクラスだ。
先日、以前所属していた日本の芸能事務所と業務提携を結び、この冬より日本で再始動することを発表。それを受けて、俳優としてソロアーティストとして、日本で活躍する知英さんの姿を再び見ることができる喜びをSNSで発信していたファンも多い。
2019年に日本での活動をやめて帰国した理由を語ってもらった第1回目のインタビュー、早世したメンバーのク・ハラさんのエピソードが印象的だった第2回目のインタビューに続き、今回は知英さんがいかにして日本語を身に着けたか、その過程を聞いていく。
知英さんのこれまでのインタビューはこちら!
#1_前編【日本での活動再開を発表! KARA・知英(ジヨン)が語る、再始動への思い】
#1_後編【日本での再始動を発表したKARA・知英(ジヨン)が明かす、事務所トラブルの真相】
#2_前編【15歳、初のオーディションで…知英(ジヨン)が語るKARAでのデビューと当時の葛藤】
#2_後編【「あんな機会はもう二度とないかも」知英(ジヨン)が語る、KARA“奇跡のステージ”の背景】
アニメの「NANA」で日本文化に興味を
ここ数年は主に韓国で活動していた知英さんだが、流暢な日本語は今も健在。インタビューも通訳をつけず全て日本語で対応し、会話をしていても、彼女が韓国のアーティストだということを忘れてしまうほどだ。
「いえいえ、しばらく使っていなかったのでけっこう忘れています。韓国では特に、日本語のブラッシュアップはしていませんでした。たまに日本のスタッフさんや演技の先生と電話で話すくらいだったと思います。
日本語との出会いは学生時代です。授業でちょっとだけ習ったのですが、当時は平仮名も覚えられないくらいのレベルでした。やっぱり勉強だと思っちゃうとダメですね(笑)。
日本の文化に興味を持つようになったのは、『NANA』というアニメを好きになったのがきっかけです。まさかその後、デビューして日本に行くことになるなんて思ってもいなくて、ただ日本に憧れていました。山口百恵さんとか中森明菜さんとか、日本の歌謡曲も大好きで、今もよく聴いています。
日本語はデビューが決まった後に習い始めたのですが、本格的に学んだのは日本でドラマに出演するようになってからです。演技の先生と事務所のスタッフさんから、言葉はもちろん、日本の文化についても詳しく教えてもらいました」