リズム良く「太鼓の達人」をプレーする温井さん
青いバルーンをたたいて応援する観客

 「グンマeスポーツアワード(GeA)」が開かれた23日、会場のビエント高崎(群馬県高崎市)は、世代や障害の有無を超えた熱戦に沸いた。eスポーツによる県内活性化のアイデアには聴衆から共感の声。競技や発表を通じてチームの絆を確かめ合う姿や、早くも来年のアワードへの参加意欲を見せる姿があった。

 ゲームの腕前を競う「e競技部門」で、「太鼓の達人」に最高齢の94歳、温井よし子さん(同市)が出場した。周囲の勧めで参加し、社交ダンスで培ったリズム感で初戦を突破。2回戦で敗れたが「自分なりに楽しむことができて良かった」と満足の様子で、「やってみようという気持ちが大切」とほほ笑んだ。

 「ぷよぷよテトリス2」では、車いす利用者の高校生が奮闘した。初出場の二葉高等特別支援学校(同市)の代田勇人さん(16)は3年ほど前から学校や自宅で練習し、技を磨いてきた。「緊張して思い通りのプレーができず悔しい」と予選敗退に涙をのんだが、「今後も練習を続けて得意なタイトルで出場したい」と前を向いた。

 あさひ特別支援学校(桐生市)の米山良さん(18)は2年連続の出場。昨年3位を獲得したチーム戦から個人戦になったため、さらに練習を重ねて挑んだ。今年は決勝の舞台に立てなかったものの「リベンジを果たしたい」と次回への意欲を語った。