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職質中発砲警官、二審も無罪判決 栃木で中国人死亡

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栃木県で2006年、職務質問に抵抗した中国人男性に発砲し死なせたとして、付審判決定を受けて特別公務員暴行陵虐致死罪に問われた栃木県警巡査部長、平田学被告(35)の控訴審判決が27日、東京高裁であった。小倉正三裁判長は無罪とした一審判決を支持、検察官役の指定弁護士側控訴を棄却した。

灯籠の石を手に持った被害者に対し、威嚇射撃なしで発砲したのが正当防衛に当たるかなどが争点だった。

小倉裁判長は「被害者は拳銃を奪おうとしたり、持ち上げた石を警官の頭めがけて振り下ろそうとしたりした」と指摘。不法滞在だった被害者が積極的に攻撃したと認定、威嚇射撃は常に必要ではないとして「正当防衛に当たる」と結論付けた。

警官側の平野浩視弁護士は判決後に「現場の判断は適正だったと認定された。これで警官は安心して職務執行ができる」と述べた。

今年2月の一審・宇都宮地裁判決は「発砲が必要との判断は合理的で、正当防衛が成立する」として無罪(求刑懲役4年)を言い渡した。

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