●七尾、珠洲 内灘、穴水 石川県内犠牲者441人に

 七尾、珠洲、内灘、穴水の4市町は12日までに、能登半島地震による災害関連死として、新たに計19人を認定した。内訳は七尾6人、珠洲11人、内灘と穴水が各1人。11人の認定理由が公表され、珠洲市の70代女性は、病院の被災で透析治療が受けられず、心身へ相当な負担が生じ、消化管出血で死亡していた。

 石川県内の関連死は214人となり、直接死と合わせた犠牲者は441人となった。

 認定理由が公表された11人のうち、自宅や自社事務所で被災した人が7人を占めた。避難生活による心身への影響で持病が悪化した症例や、震災のショック、ストレスによる発症、停電や断水の中での生活、長時間の移動による心身への負荷で疾病が悪化したことも認められた。

 能登半島地震による関連死は高岡市で2人、新潟市で4人が認定されている。認定された人の遺族には、災害弔慰金支給法に基づき最大500万円が支給される。

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