【事例2】船木真由美さん(前編)広報経験を活かし、SNSで社外取締役に立候補

30代・40代でも社外取締役として活躍する女性が少しずつ登場してきています。就任のきっかけからやりがい、難しさ、今後の展望まで、リアルな声を聞きました。

 

 

――船木さんは昨年から東証一部上場(現プライム上場)企業である不動産テック企業で社外取締役をされていますが、ご就任経緯がとてもユニークなのだそうですね。

 

 そうかもしれません。もともとは2020年12月17日の日経新聞の記事を読んで、自分のFacebookに投稿をしたのがきっかけです。

 

――どんな投稿をされたのですか?

 

 記事は、コーポレートガバナンス・コード(企業統治指針)改訂の影響で社外取締役が不足するという内容でした。「社外取締役1000人不足」という見出しの一面記事でしたから、ご記憶の方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

 この記事を読んだときに「1000人も不足しているなら私もやってみたい」と思ったんです。それで記事を引用しながら「私ぜひ立候補します!広報PRひとすじ20年の経験を活かしてコーポレート・コミュニケーションや危機管理の強化、さらに働き方や女性活用においても強みを発揮できます」とFacebookに投稿しました。

 

――ご自分から宣言されたんですね。それが、社外取締役としてのオファーにつながったのですか?

 

 はい、現在の社外取締役をしている会社は、以前に広報面でご支援したことがありまして。その関係で私の投稿内容を社長が見てくださったようで、お声がけいただきました。

 

 

――先方の社長は船木さんに対して社外取締役としてどんな期待をお持ちだったのでしょうか?