小松原組インタビュー(前編)

 フィギュアスケートのアイスダンスで全日本選手権3連覇の小松原美里(29)、尊(30)組は今季、初めての五輪出場をめざす。夫婦で多くの困難を乗り越えてきた2人。カップルを組むきっかけになったトライアウトでのアクシデントや、お互いの魅力、この種目ならではの苦労を語ってくれた。

毎週水曜日にフィギュアスケートにまつわる話題をお届けします。

 ――昨季が終わり、拠点のカナダに戻る前に米国へ。7月には大リーグ・エンゼルスの大谷翔平選手の試合を見に行ったそうですね。

 美里 めちゃくちゃ刺激を受けて、がっつりファンになりました。大谷選手が目標シートを作っていたと知り、まねしています。海外で活躍している日本人のスポーツ選手からはすごい勇気をもらいます。さらに日本人ではない、ティム(尊)のお母さんも野球を全然知らないけど、彼のニュースだけはめっちゃ見るって言っていて。

 尊 すごいよね。活躍はすごいうれしいですね。

 ――今季のお話の前に、これまでのお話をうかがえればと思います。2人がスケートを始めたきっかけから教えてください。

 美里 私は9歳で岡山県倉敷市に引っ越したのがきっかけです。母が小学校の先生に、「新しいこと始めさせたいんですけど、何がいいですかね」って言ったら、「踊るの上手だからスケート、どう?」って。

 ちょうど新聞に大ちゃん(倉敷市出身の高橋大輔)がどかんと載っているのを見ていたので、母が「スケート、いいじゃない」って。初めてリンクに行ったら、大ちゃんのママたちがいて、「スケートはお金かからないから、やったほうがいいよ」って、ドウソをつかれました。のちのち笑い話で「ウソだったじゃないですか」と大ちゃんのママに言いましたけど。

 ――アイスダンスに転向されたのはなぜですか?

 美里 中3の時に、年下の村上佳菜子ちゃんの演技を見てたら、3回転―3回転をパパンと跳んでいて。「これはもう無理よ」と思いました。私自身、これからどうしようかなと思っていたら、スケート連盟の方が「やめるのは絶対もったいないから、ペアかアイスダンスをやってみたら」って声をかけてくれました。

 ――米国出身の尊選手がスケートを始めたのは?

 尊 7歳くらいです。自分はアクセルの3回転をやりたいと思っていたけど、大会でできなかったんです。背が高いからジャンプを跳ぶのはすごく難しいとわかって、アメリカの連盟からアイスダンスの話を頂いて、やってみたら、いいなと思ったので、転向を決めました。

 ――お二人が最初に会ったのはいつですか?

 美里 2015年のイタリアで…

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