平成25年(わ)第687号
村上 雄政
傷害致死
(畑山 カズナリに対する傷害致死事件の裁判員裁判)
【主な争点】
1、主犯格の横山との共謀の有無。
2、実際に暴行を行ったか。実行行為の有無。
3、直接の死因は谷口の暴行によるものと特定できるか。
検察の求刑は懲役4年。
【弁護側主張】
1、主犯格の横山と被告人の村上は以前から面識があった訳で無く事件当日が初対面であった。故に共謀はない
2、被告人が被害者に対し暴行を加えたとする状況の証言が、3人の証人で皆一致しない。被告人が、被害者の手を振り払った様子を蹴ったと誤認したもので、暴行を加えた事実はない。
弁護側は無罪を主張。
【判決前の感想】
少なくとも1、の共謀は無かったと言えなくもない。しかし、2、の暴行の事実は明確に否定できる証拠が示されたとは思えない。暴行があったという証言を明確に否定できる材料がない。3、に関しては谷口の蹴りが致命傷になった印象がより強まったが、他者の暴行が死因だったことを明確に排除したものではない。何より司法解剖を担当した医師が谷口の蹴りが致命傷であったことを否定している。
【判決】
懲役3年。未決勾留日数のうち230日をその刑に算入する。
3の死因に関しては予想通り谷口の蹴りが致命傷と特定はできないとした上で、2の実行行為(村上は暴行を加えたか否か)については証人の証言からは見間違えた可能性を完全に否定できないとし、1の共謀の事実のみ認めた上で本件犯行に不可欠な役割を果たしたと認定した。
【判決後】
谷口、村上の裁判を通して、まだ事件の全容が明らかになったとは思えないが、いよいよ主犯格の横山祐樹の裁判が始まる。
判決後に被告人村上が傍聴に訪れていた被害者の母親に向かい何か伝えようとしていた場面があった。
結局、被害者の母親は検事と話しており思いは伝わらなかったのだが、ようやく被告人は現実と向き合い始めたのかなと感じた。
村上 雄政
傷害致死
(畑山 カズナリに対する傷害致死事件の裁判員裁判)
【主な争点】
1、主犯格の横山との共謀の有無。
2、実際に暴行を行ったか。実行行為の有無。
3、直接の死因は谷口の暴行によるものと特定できるか。
検察の求刑は懲役4年。
【弁護側主張】
1、主犯格の横山と被告人の村上は以前から面識があった訳で無く事件当日が初対面であった。故に共謀はない
2、被告人が被害者に対し暴行を加えたとする状況の証言が、3人の証人で皆一致しない。被告人が、被害者の手を振り払った様子を蹴ったと誤認したもので、暴行を加えた事実はない。
弁護側は無罪を主張。
【判決前の感想】
少なくとも1、の共謀は無かったと言えなくもない。しかし、2、の暴行の事実は明確に否定できる証拠が示されたとは思えない。暴行があったという証言を明確に否定できる材料がない。3、に関しては谷口の蹴りが致命傷になった印象がより強まったが、他者の暴行が死因だったことを明確に排除したものではない。何より司法解剖を担当した医師が谷口の蹴りが致命傷であったことを否定している。
【判決】
懲役3年。未決勾留日数のうち230日をその刑に算入する。
3の死因に関しては予想通り谷口の蹴りが致命傷と特定はできないとした上で、2の実行行為(村上は暴行を加えたか否か)については証人の証言からは見間違えた可能性を完全に否定できないとし、1の共謀の事実のみ認めた上で本件犯行に不可欠な役割を果たしたと認定した。
【判決後】
谷口、村上の裁判を通して、まだ事件の全容が明らかになったとは思えないが、いよいよ主犯格の横山祐樹の裁判が始まる。
判決後に被告人村上が傍聴に訪れていた被害者の母親に向かい何か伝えようとしていた場面があった。
結局、被害者の母親は検事と話しており思いは伝わらなかったのだが、ようやく被告人は現実と向き合い始めたのかなと感じた。
だからどうしたって話なんですけどちょっと誰かに伝えたくなってしまいました。