理科系の作文技術


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【第1章:仕事の文書の心得】


理系の人が仕事の為に書くこと
A類:自分だけの読み物
A-1、メモ手帳
A-2、実験ノート、しごとの日記
A-3、公演を聞いて作るノート
A-4、カード類
A-5、公演するためのノート

B類:他人に読んでもらうのの
B-1、用件の手書きメモ
B-2、調査報告、出張報告
B-3、仕様書
B-4、答案、レポート
B-5、研究計画などの申請書
B-6、論文、総合報告
B-7、解説、著書
B-8、構造説明書

(必要なことだけをもれなく記述)
事実と意見に限り、心情的要素を含まない
→①主題について述べるべき事実と意見を十分に精選
 ②それらを事実と意見に峻別しながら順序良く明快、簡潔に記述する
(読者に必要のない感想)
・感情を混入させない。情報と意見の伝達だけを使命とする
・読む相手を考えて書き始める
→読者の予備知識、何を期待し、要求するか
(1文書1主題)
・1つの主題に集中する
→別の主題があると与える印象が散漫になり文書の説得力が低下
・調査以外で重要なものがあった場合は、本体と分離し付録にするか別の報告書を作る

(目標規定分のすすめ)
・目標に収束するように文書全体の構想を練る
・本文を書き始める前に自分が何を主張するのか目標規定分にまとめてみる
例:このレポートではランダムな変動を考慮に入れても、1900年台以降、冬の平均気温が上がっていることをしめす

【第2章:文章の組立】


(重点先行主義)
・読まれるためには。「内容の重心」を前にする
・新聞記事のリードに学ぶ→タイトルの後の数行
(情報の伝達順序は「概観から細部へ」)
・最初に「巨視型」の説明で全体像を示す
(記述順序の原則)
・「機能別」「性質別」などの分類に従う
→例:映写装置)照明、撮影系、再生系
   材料特性)温度依存、圧力依存
・順序の原則を一定に保つ
①どういう順序で書くかを決めてその原則を変えない
②順序が守れない場合さいしょから書きなおす
例)モノの流れに沿うとかを一定にする

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【第3章:文章の構成】


(論理展開の順序)
・結論から振り返り、最短経路を見つける
→同じ前提から出発しても同じ結論に到達する論理の道筋は必ずしも1つではない
 自分がたどった紆余曲折の道をそのまま伝えずに最も簡単と思われる道(順序)の沿って書くことが大切
・説得目的の説明は順序を選ぶ

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(文章の構成の重要性)
・最も筋の通った形に配列、構成する
①目標規定分をにらむ
②集めた材料とそれについての考察を
③記述の順序文書の組立の原則論を念頭に置いたうえ最もすっきりと筋の通った形に配列構成する

(構成表の作り方)
「序論、本論、結び」に分けて組み立てを整理する
本論は①検証の方法 ②結果 ③論議の3つある

(パラグラフを満たす条件)
・各パラグラフにトピック、センテンスを入れる

【第4章:脱日本語の文章】


(日本語の構造と「逆茂木型」の文章)
・読んだことだけで理解できるように書く
・1つ1つの文は読者がそこまで読んだことだけによって理解できるようにしなければならない

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(逆茂木型文章の解消方法)
・修飾節の書き方に注意する
①1つの文の中には、二つ以上の長い前置修飾節は書き込まない
②修飾節のなかの言葉には、修飾節をつけない
③文または節は、なるべく前とのつながりが理解できるような言葉で書き始める
(明確な主張のすすめ)
・この分は正確に言うと何を意味するかと自問する
→日本人ははっきりしすぎた言い方、断定的な言い方を下げる傾向がある
・緩衝表現は使わない
→~であろう、思われる、ほぼ、ような
・と思われるでなくと思うと言い切る
→あいまいな責任回避的な表現を用いない
・ぼかし言葉を削る
→ほぼ、約、ほど、ぐらい

【第5章:事実と意見】
(事実と意見の区別)
・事実を記述する時の原則
①その事実に関して、書く必要があることは何かを十分に吟味する
(書く必要がないことは一言も書くべきではない)
②ぼかした表現に逃げずに、できるだけ明確に書く
③できるだけ名詞と動詞で書き、主観に依存する修飾語を使わない
(事実と意見を書き分ける)
・事実の上に立ち論理的に導き出した意見を書く
①事実を書いているのか、意見を書いているのかをいつも意識して両者を明らかに区別して書く
書いた後で逆にとらわれないか確認する
②事実の記述には、意見を混入させない

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(文は短く、格は正しく)
・短く短くと意識する
①まず、書きたいことを一つ一つ短い文にまとめる
②それらを論理的にきちっとつないでいく(繋ぎの言葉に注意)
③いつでも「その文のなかでは何が主語か」をはっきり注意して書く
・格の正しい文
→あるべき言葉を脱落させない、主語が途中で入れ替わらない主語述語を入れる。
(誤解できないように書く)
・何度でも文を組み立てなおし、疑いの目を持って読み直す
・一つの文を書いたときに意地悪的に読めないか確認する癖をつける

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(読みやすさへの配慮)
・地面は白く受け身は減らし並記は予告する
①字面の白さ 漢字ばかり使わない
②受け身の文 ~される~と思われるより能動態に書く
③並記の方法 (a),(b)を使う

【別途ブログ等の補足】
・質問に端的に回答する。
・事実と意見を区別する。
・話題を勝手に変えない。
・相手の聞きたいことを常に検証する。


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