玉木氏、不倫報道「おおむね事実」 代表は続投
国民民主党の玉木雄一郎代表は11日、自身の女性問題をめぐる週刊誌報道を受け、国会内で記者会見した。報道内容について「おおむね事実だ」と認めた。自身の進退に関して、代表を辞すかは「仲間の意見を聞きたい」と話した。議員辞職は否定した。
玉木氏は正午からの党両院議員総会で、謝罪をしたうえで「先頭に立って政策実現のために頑張っていきたい」と述べた。出席者から異論はなく、代表続投を了承した。首相指名選挙については1回目と決選投票のいずれも玉木氏に投票する方針を確認した。総会後、榛葉賀津也幹事長が明らかにした。
「SmartFLASH」が11日公開の記事で、玉木氏の女性との不倫疑惑を報じていた。玉木氏は同日朝の記者会見で「家族のみならず、期待を寄せていただいた全国の多くの皆様に心からおわびを申し上げる」と謝罪した。首相指名選挙の対応については両院議員総会で所属議員に諮ると説明していた。
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(更新)- 小黒一正法政大学経済学部 教授分析・考察
今回の報道は、国民民主党にとって若干痛手ですが、政策とは別の問題であり、その分、玉木代表を中心に、それを取り戻すつもりで、政策議論に集中し、将来の国益や国民のために努力してほしいと思います。なお、累進課税の所得税は、名目所得の金額に応じて課される税率が異なるため、物価の上昇で実質的に増税となる「ブラケット・クリープ」と呼ばれる現象が起こることが知られています。この問題に対処するため、かつての池田勇人内閣をはじめ、1960年代以降、政府は「物価調整減税」をインフレ時代に何度か実施した実績があることも確かであり、厳しい財政事情のなか、減税規模の問題も含め、建設的な議論が進むことを期待したいです。
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(更新) - 滝田洋一日本経済新聞社 客員編集委員ひとこと解説
①「103万円の壁」の打破をはじめ政策実現へ期待が高まっていただけに残念。隠しだてすることなく、キチンと説明した上で、襟を正すべきです。 ②前回の総選挙で得た有権者の支持が雲散しないか、玉木代表の人気が牽引役だった国民民主党は正念場です。せっかく盛り上がりをみせた政策主導の政治をどうか失速させないでほしいと思います。
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(更新) - 竹内薫サイエンスライター別の視点
日本中の(選挙で負けた)政党、マスコミが血眼になって探して出てきたスキャンダルですね。法的な問題と倫理的な問題があろうかと思います。ただ、それと経済政策の提案は次元が別なので、103万円の壁の打破や時限的な減税なども含めて、粛々と進めてもらいたいところです。日本は30年の停滞から脱する工夫(=これまでと異なる経済政策)ができるかどうかの瀬戸際です。ここで改革者を引きずり下ろして、失われた50年にずるずると落ち込んで行くのであれば、もう日本に未来はありませんね。玉木代表には説明していただき、国民民主党に投票した有権者の反応を見ながら、できれば前に進んでもらいたい。
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