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早見優さんと言えば…

「夏色のナンシー」

というのがおそらくは大多数の方たちによる‘いの一番’のご回答なのかと思われ。たしかにこの曲は優さんをトップアイドルに押し上げたチューンでもあるし、しかもその曲は彼女における、いわば‘代表曲’に他ならなかったりもする。しかしながらこの突出ヒット(オリコン最高7位、26.8万枚)以外にも良曲はあったりもする。なのにテレビのナツカシ系番組はどうにもこうにもその‘代表曲’ってのに拘る傾向がありきで…コレが原因で他ヒット曲があるにもかかわらず、それらのお披露目が長きに渡って出来ずにいるのぉ~なんて懐アイドルちゃん達も多い…これまた彼等にとっての‘悲しき現実’だったりもするのでありまする。正真正銘の1発屋(←英語ではワンヒットワンダーね)ちゃんならともかく、複数のヒット曲がある方に関してはもうちょい代表曲以外の他曲にもスポットをあてて欲しい…そんな風に思ったりもするのである。

そんなワケでマニアックなこのブログとしては、早見優さんがアイドルとして活動中に‘ナンシー’以外で放った、というかそのヒット以前にカマしたあの1曲を…ぜひともレビュってみたいと思ったのでありまする。

さて、表題の「Love Light」は早見優さんのシングル第2弾として、1982年7月21日に発売された楽曲である。この時期の優さんは同年の4月に「急いで!初恋」でデビューをカマし人気も上々。新人賞レースで生き残るには非常に大切となってくる夏場に向けて更にジャンプアップを狙える楽曲をぜひとも!といったそんな頃合いでもあっただろうか。

そうした意気込みがあったのか…なんとこの曲は…

作詞:Pia Jackson 作曲:Jimmy Jackson

なる外国人?とおぼしき両作家による作品となっていた。このお方達…どなたなんでしょ、一体。なんだかいかにもテキトーに作ったっぽいお名前ってな雰囲気も無きにしも非ずで。むろん彼らのクレジットによる作品は、この表題曲以外には見当たらず…ってな状態なのでありまする。

かねてからニッポンにおけるアイドルポップスの世界では、日本人作家が外国人のようなペンネームを使い、いかにも「外国人さんによる作品でゴザイマス」と装うための…いわば箔付けによる方法なども使われていたもの。優ちゃんのこの楽曲に関しても、一部では誰か無名アーチストのカバーではないか?などと囁かれたものの…2009年になってもソレらしき確証は得られずで。一応は正真正銘のオリジナルって解釈に落ち着いているのである。この曲は元々、優ちゃんのファーストアルバム「AND I LOVE YOU」に全編が英語のモノが収録されており、好評を博していたことから日本語で…という流れになったそうな。

でもこの曲の作家…気になって色々とググってみたら馬飼野康ニさん説ってのも見つかったりで…ホントかしらん?

で、日本語バージョンにおける歌詞を作られたのは、優ちゃんの事務所(サンミュ)の先輩でもあった松田聖子さんにおける初期ヒットでもお馴染みの三浦徳子さんである。しかしながらこの訳詩(日本語詞)…コレがまたなかなか大胆素敵というか…いえ、別に歌詞の内容がソレっぽいってなワケではなくって、そのあしらい方が…って意味での大胆素敵加減なのでゴザイマス。

それでは、一体どこが‘大胆素敵’だったのか…そこら辺りをいつものようにガサ入れしてみようと思うのでありまする。

♪雨降る街角 ひとつの傘
 彼女とあなたを 見かけたのよ

ナンシーでブレイク後の優ちゃんは、それこそ太陽サンサンといったイメージで覆い尽くされた風情だったのだが、ソレ以前の彼女…実は「雨」がよく出てくるマイナー調イメージが先行していたのである。なんだか太陽がまぶしい‘ハワイ育ち’という特権をあんまり生かさないプロモが成されていたのが意外でもある。

なんといってもこの曲だって「雨降る街角」がご登場と相成っていたし、シングル第4弾「あの頃にもう一度」でも♪どしゃ降りの中~とこれまた雨に降られるオンナを登場させ、マイナー調の楽曲で勝負させていたのである。

それにしても街角であなたと別のオンナが、仲むつまじく歩いている光景を見かけてしまう…このシチュエーションってのも、あの頃アイポにおける定番モチーフだったものでゴザイマス。

♪小さなこの胸は つぶれそうで
 雨に濡れたまま さまよい歩いたのよ

またもや雨に降られるオンナがキタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!ようでゴザイマス。それにしてもなぜに初期の優ちゃんはこんなにも雨にずぶ濡れになるのがお好きだったのかしらん、ナゾ。

♪欲しいのは Love Light
 あなたの愛の陽ざし
 どうぞ気づいて Pick me up
 抱きしめて欲しいのよ

このチューンは優ちゃんも出演した「恋コロン髪にもコロンヘアコロンシャンプー」のTVコマーシャルとタイアップ。CM内ではちょうどこの部分がオンエアされていたものである。このCMをはじめて目にした筆者…「コレが優ちゃんの新曲か」という思いと共にタイトでカッコ良いそのアレンジに一瞬にしてZokkonn命(LOVE)状態になったもの。それこそベースの動きなどはかなりソウルフルな印象もありきで…傑作?とおぼしきその印象には期待で胸がガクガクするようなキモチになったものである。ちなみに編曲を担当されたのは萩田光雄氏である。

しかしそのCMではこの部分しか流されてなかったので、この楽曲は全体的にこうしたやや明るめのメロで構成されたポップスなのかと…ヘンな勘違いを起こしたりもしたのである。それこそ後になってラジオやレコードでちゃんと通して聴いてはじめてその‘マイナー加減’に気づかされた…この曲に関してはそんな‘回り道’をしてしまった筆者だったのでありまする。

♪Let me, let me be the one you love
 Let me be the one you need
 I’m like a little flower

♪Let me, let me be the one you love
 Let me share your joy and pain
 I’m like a little flower

でもってこの曲は遂に…大胆素敵な局面を迎えるのである。ソレがこの曲サビ部分なの、見てよ、ホラ!サビに英詞をそのまんま持ってきちゃってるんだから!こんな難技をフツーにカマせたのは…82年組あたりじゃ優ちゃんくらいしかおりませんでしたかしらん。訳詩をされた三浦センセイも優ちゃんのバイリンガルというウリを100%、いやソレ以上に生かすべく…にしたかったのね、おそらくは。ティーンがそのおもな購買対象だった当時のアイポでありながらも、サビ全編で英詞そのまんまを持ってきてしまうというスゴ技…これこそがこの表題曲における大胆極まりない素敵さ加減だったのでありまする。

それにしても当時、この曲を聴いていた筆者ったらば…優ちゃんの堪能かつなめらかなる英語に、なんだかとってもこムズカシイことでも唄っていたのかと思っていたけれども。今、このように見返してみると…あら?これまた随分とシンプルだったのね。(笑)

何の因果か…オーストラリアという、英語が第一言語として(一応?)存在する国で生息し、なおかつ就労まですることになった筆者。ローカルの会社で働いてみると意外とこのLet me~Let you~ という文法はかなりの頻度で使われ、また自分自身も使っていることに気がついたのでありまする。

Please let me know by return.
I will let you know later.

たしか金曜日の午後にも使ったがな。なんとも便利で使い勝手のよいお言葉なのでありまする。この程度のシロモノならば、中1くらいの文法能力でも充分に理解できそうなソレだったりもするのにぃ。この曲がヒットしていた当時、中学2年生という青春を謳歌しまくっていた筆者は一体なぜにサッパリコンコン状態だったのか。それこそ…

♪雨に濡れたまま

と唄った優ちゃんじゃないけれど…こんなことをふと思い出しているワタクシメの場合は、雨でずぶ濡れになるどころか、滝のような汗によりずぶ濡れになってる状態だったりもして。なんともおハズカシュ~ゴザイマス。(笑)

この曲はオリコン最高38位、5.9万枚を売り上げてデビュー曲に続くヒットと相成った。ちなみにデビュー曲の「急いで!初恋」はオリコン最高36位、6.3万枚だったので、横ばいちっくな成績だったと言えるか。優ちゃんというと今では花の82年組の代表歌手の1人のようになっているけれども、デビュー1年目は決して上向き加減ではなかったのである。

「急いで!初恋」 オリコン最高36位 6.3万枚
「Love Light」 オリコン最高38位 5.9万枚
「アンサーソングは哀愁」 オリコン最高29位 4.8万枚
「あの頃のもう一度」 オリコン最高27位 4.5万枚

ほらね。いやはや…ナンシーを引っさげての1発が無かったらどうなっていたことやら。なんといっても「あの頃のもう一度」まではフツーに「おはスタ」(←B級アイドルの宝庫と言われた?)に出てきて唄っていたものね。

♪欲しいのは Love Light

お陽様よほほえんで!(←泰葉さんの新曲だったかしらん?)
まさにこんな状態の…どうにもスッキリ晴れ渡らない天候の1年目だったようでゴザイマス。

☆作品データ
作詞:Pia Jackson 訳詞:三浦徳子 作曲:Jimmy Jackson(1982年度作品・トーラスレコード)

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