例えばファンタジー作品を作る際、できるだけ古典作品に触れて欲しいと生徒には伝えています。
確かに古典は古臭く、今となっては目新しさも無いかもしれませんが、触れているか否かでかなり制作の際の解像度が変わるんですね。
例えばゲームであれば少なくともドラクエやFF、ウィザードリィ辺りには触れて欲しい。
できればプレイして欲しいですが忙しい現代人なら少なくともYouTubeでプレイ動画を作業のお供にはして欲しいと思っています。
これは懐古厨だからというわけではなく、ある種の「ルールや文法」を知る行為なんです。
最新の作品の作者は子供の頃ドラクエやFFに触れて追体験として作品を作り、そのドラクエやFFを作った人達はウィザードリィに触れ、ウィザードリィを作った人達はダンジョンズ&ドラゴンズに触れ……と、こうして脈々と系譜に連なっているわけですから古典を知っているか知らないかでは割と制作の際の解像度の差が出てくると思うんです。
古典的王道ファンタジーに触れてないというのは例えば「野球のルールも知らないのに野球漫画を描いている状態」と同じなんですよね。
もちろん触れてないからこそ新しいものを作れるという側面もあるんですが、それはかなり確率の低い行為なのであまり博打は打つべきではないかなと。
まぁどこまで遡るのか問題はあるとは思いますが、ファンタジーなら少なくとも日本において大衆に広まった作品という意味ではドラクエ(ロトシリーズ)とFF(Ⅰ~Ⅶ)くらいは触れてても損はしないと思います。
本当は指輪物語、ダンジョンズ&ドラゴンズ、ウィザードリィも触れていて欲しいんですけどね。
SFはかなり絞るの難しいんですが個人的には「幼年期の終わり」「火星のプリンセス」「宇宙の戦士」「星を継ぐもの」「夏への扉」辺りはマストかなー
他にもディックの作新とか色々ね。
日本の作品なら「銀河英雄伝説」や「星新一作品」「時をかける少女」「日本沈没」「マルドゥック・スクランブル」「伊藤計劃作品」辺りは最低限必要ですし。
あと、個人的には「時をかける少女」のオマージュ作品、法条 遥の「リライト」は初めて読んだ時かなり度肝を抜かれました。
僕自身正直そこまで詳しくはないんですし、古典に触れたのがかなり大人になってからでしたので偉そうなことはいえないんですが、大人になって触れたからこそ「もっと早くに履修すべきだった」と後悔しています。
ほかにはそうだなぁ森博嗣の「すべてがFになる」とか岡嶋二人の「クラインの壺」とか色々ありますし、最近だと中国のSF「三体」もありますね。
SFは正直これといった王道というものがファンタジーほどはなくて、取り上げるのが難しいんですよねぇ……
ファンタジーなら「指輪物語」→「ダンジョンズ&ドラゴンズ」→「ファイティング・ファンタジー」→「ウィザードリィ」→「ロードス島戦記」→「ドラクエ」みたいなざっくりと「剣と魔法」とか「勇者、姫、魔王」「エルフとドワーフ」「ゴブリン」みたいなここさえ押さえておけばみたいなのがあるんですが、SFにはないんですよね。
あと、SFなのかファンタジーなのか、怪奇ものなのかよく分からないラインとして恩田陸や宮部みゆき、村上春樹らの作品もありますね。
個人的には恩田陸の「ネクロポリス」と村上春樹の「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」にはかなりショックを受けました。
まぁこの辺は好みの問題なんでしょうが……
とまぁ、こういう話をつらつらと生徒さんには話したりしています。
なんか思いつくままに書いたのでとっ散らかってますが、そういう感じです。