11月2日に開催された「第119回ゴー宣ＤＯＪＯin広島」の最終盤に国民皆保険崩壊の話題が出ました。この件について最も解りやすく解説したのが荻原博子氏の『マイナ保険証の罠』だと思われます。
まず「マイナンバー」と「マイナンバーカード」は全く違うものです。マイナンバーは行政の効率化を目的として国民に強制的に付された12桁の番号であり、財務省が国民の資産を把握して徴税の漏れを無くすことが目的ですから、問題が起こっても100％国が責任を持ちます。しかし、マイナカードは取得が任意であるために問題が起こっても自己責任であり、かつマイナポータルに集められた全個人情報は民間企業（外資を含む）も利用できるそうです。任意のカード取得を渋る国民に取得を強制すべく政府が取った方策が健康保険証廃止とマイナ保険証導入だったわけです。カード情報の取り違えや顔認証の杜撰さが相次いだため、開始時期が10月から12月までズレ込みましたが、間もなく通院の度に「個人情報の塊」を持ち歩かねばならなくなります。なお5年に1度の更新を怠ると直ぐに無保険となり、家から出られない事情のある人は無保険化必至です。
さて、マイナ保険証に対応できない地方の中小病医院は廃業を余儀なくされ、ゆえに外資を含む都会の大病院だけが残り、介護施設では入所者のマイナ保険証と暗証番号を抱えた職員が薬を取りに回らねばならず、こうして負担や責任が過大化すれば医療も介護も国民皆保険も崩壊に向かいます。そもそも、保健者である市町村の財政逼迫を理由に財務省が皆保険廃止を望んだとしたら、またFTAなどの交渉で外資の保険企業や医療法人を儲けさせる譲歩が政府の方針だとしたら、即ち国策としての緊縮財政＆グローバル化です。
しかし、ここで順番を間違ってはならず、人口減による税収減が皆保険廃止の促進要素なら、人口減少の第一要因である地方共同体における男尊女卑を克服することが第一義であり、そのために最も有効かつ象徴的な方策が女性天皇の誕生および女系継承制度の確立だということです。また同時に男尊女卑克服の効果が現れるのは20年以上も後であるため、それまではケインズ政策で調達した地方交付金を市町村（保険者）に拠出することが医療・介護、皆保険を守る方策だと思われます。「Dr.コトー診療所」を好まれる愛子様の御意志を拝察したら、これが最適解だと私は考えます。
文責：京都のS
3 件のコメント
京都のS
2024年11月8日
パワー様、※ありがとうございます。本サイトに出入りされる方は、私の本シリーズが嫌いな人ばかりだと思っていました。「ケインジアンなる人種は一匹残らず男系固執派で逆賊だから駆除の対象」っていう空気がありますから。それもこれも、三橋貴明・藤井聡・中野剛志・施光恒（言論人）…高市早苗・麻生太郎・城内実（政治屋）…といったケインジアン男系派どものせいなのです。
新自由主義（自由＞＞＞＞平等）と社会主義（平等＞＞＞＞自由）との間で平衡を取る行き方がケインズ主義だと私は思っています。政府が財政政策を加減すれば自由側か平等側かの、どっち側にも振れますから、それこそ時処位に応じて。だからケインズ主義は保守だと思うのです。
パワーホール
2024年11月7日
京都のSさんへ
私もケインズ主義のほうがいいです。新自由主義は競争一辺倒で管理一辺倒である共産主義と変わりません。どちらも一握りの人間だけが得をするものです。競争一辺倒ではなく自由かつ多様な経済体制を基本とし政府も過度にならないよう国民生活を支えるのが正しいと思います。
京都のS
2024年11月7日
掲載ありがとうございました。ケインジアン男系派のついでにネオリベ緊縮派も斬るシリーズの第7弾です。
第１弾～第6弾は以下です。
・「ケインジアン双系派がケインジアン男系派を駆逐する！1st season」（ https://aiko-sama.com/archives/36871 ）
・「ケインジアン双系派がケインジアン男系派を駆逐する！2nd season」（ https://aiko-sama.com/archives/37083 ）
・「ケインジアン双系派がケインジアン男系派を駆逐する！3rd season」（ https://aiko-sama.com/archives/38400 ）
・「ケインジアン双系派がケインジアン男系派を駆逐する！4th season」（ https://aiko-sama.com/archives/42223 ）
・「ケインジアン双系派がケインジアン男系派を駆逐する！ 5th season」（ https://aiko-sama.com/archives/43664 ）
・「ケインジアン双系派がケインジアン男系派を駆逐する！ 6th season」（ https://aiko-sama.com/archives/46020 ）
他にケインズ主義について書いた記事は以下です。
・「インペリアル・グローバリズムという悪夢2」（ https://aiko-sama.com/archives/33381 ）
・「時処位の変化と制度改革」（ https://aiko-sama.com/archives/32084 ）
・「歴史から自由になった日本人民は皇室を戴けるか？（下）」（ https://aiko-sama.com/archives/22681 ）
・「権力者・愛子天皇の治世を仮想してみれば…」（ https://aiko-sama.com/archives/22571 ）
・「齟齬が生じたなら万難を排して改めよ！」（ https://aiko-sama.com/archives/34107 ）
・「思想マトリックスに皇統問題を加味してみた（表）」（ https://aiko-sama.com/archives/29761 ）
・「博愛と競合の間（余）～圧倒的に節度が足りない！」（ https://aiko-sama.com/archives/37381 ）
・「合理と感情の間～良識なき言論人を葬送せよ！」（ https://aiko-sama.com/archives/38156 ）