加重収賄などの罪 一関市元次長に有罪判決

一関市が発注した水道工事の入札情報を業者に漏らした見返りに飲食の接待を受けたとして、加重収賄などの罪に問われている一関市の元次長に、盛岡地方裁判所は「社会の信頼を著しく損なう悪質な犯行だ」と指摘して懲役2年6か月、執行猶予4年の有罪判決を言い渡しました。

一関市の公営企業上下水道部の元次長、那須野長己被告(60)は、市が発注した工事7件の設計金額を業者に漏らし、2019年からおととしにかけて、あわせて23万円あまりにのぼる飲食の接待などを受けたとして、加重収賄などの罪に問われました。

5日の判決で、盛岡地方裁判所の中島真一郎裁判長は「公共工事の競争入札における参加者の自由な競争を妨げ、社会の信頼を著しく損なう悪質な犯行だ」と指摘しました。

そのうえで、「事実を認め、反省の態度を示している」などとして、元次長に懲役2年6か月、執行猶予4年の有罪判決を言い渡しました。

また、元次長に飲食の接待をしたとして贈賄などの罪に問われた市内の建設会社の元役員、千葉敏郎被告(68)には懲役2年、執行猶予4年の有罪判決を言い渡しました。

判決について、一関市の佐藤善仁市長は、「市政に対する市民からの信頼を著しく損なう結果となったことを改めて深くおわび申し上げる。判決を重く受け止め、職員一人一人が公務員としての自覚を高め、公平、公正な事務を行うため職員の服務規律や法令順守の徹底を図っていく。現在、入札制度の見直しや改善に向けた検討を行っているところであり、引き続き市民の皆さまからの信頼回復に向けて、職員一丸となって全力で取り組んでいく」などとするコメントを発表しました。

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