「金融リテラシー」出前授業、福岡の県立95校で 筑紫丘高皮切り

大下美倫
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 資産形成や家計管理といった「金融リテラシー」を学ぶ出前授業が今年度から、福岡県内全95校の県立高校と中等教育学校で始まる。若いうちから意識を高めてもらう狙いで、第一弾の授業が8月28日、福岡市南区の県立筑紫丘高校で行われた。

 この日の出前授業は、1年生38人を対象に行われた。福岡銀行営業統括部の辻美彩代さんが講師を務め、将来予想される住宅購入や子どもの教育の費用、自分がやりたいことなどに備え、「計画的にお金をためていくことが必要」と伝えた。

 そのためには、貯蓄のほかに、様々な資産運用の方法があると説明。生徒たちは、それぞれ選んだ会社の株価の動きを調べ、社会のどんな動きが株価に影響を与えたのかの分析にも取り組んだ。参加した小薗井智美さん(15)は「これから毎月、お小遣いをもらったら、まずは貯蓄を心がけたいです」と話した。

 県によると、全ての県立高校などでこうした授業を行う取り組みは全国初という。来年2月末までをめどに、全校で実施したいとする。(大下美倫)

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この記事を書いた人
大下美倫
西部報道センター|福岡県政担当
専門・関心分野
公共、社会への参加、ジェンダー