女子学生が下着姿で「ヒジャブ着用規定」に抗議→イラン治安警察が逮捕。人権団体が解放を求める

    イランの大学構内で、女性が下着姿で歩き回る姿が撮影された。女性は同大学に通う学生で、ヒジャブ着用の厳しい取り締まりに抗議するため服を脱いだとみられている。

    イラン・テヘランのイスラム・アザド大学構内で11月2日、女性が下着姿で歩き回る姿が撮影された。女性は同大学に通う学生で、ヒジャブ着用の厳しい取り締まりに抗議するため服を脱いだとみられている。

    イランの道徳警察は女性を逮捕した。国際人権団体などは、女性を解放するよう求めている。

    大学で撮影された動画は、各SNSで拡散されている。

    イラン人ジャーナリストで活動家のMasih Alinejadは、Xに動画を投稿し次のように書いた。

    「彼女の行為は、イランの女性たちが自由のために戦っていることを力強く示しています」

    「私たちは、髪を見せるだけで女性を殺すような体制に抵抗するため、自分の体を武器として使っています」

    Twitter: @elicalebon
    イラン人アーティストで活動家のElica Le Bonによる投稿「これが真の抵抗、勇敢な姿」

    イランの学生メディアAmirkabir NewsLetterによると、女性はヘッドスカーフを着用していなかったことでバスィージ(イスラム革命防衛隊の民兵組織)のメンバーと口論になり、服を破られた。女性は抗議のため、その服を脱いだという。

    拘束される際、女性が出血していたとの情報もある。

    イランでは、満9歳以上のすべての女性は、公共の場所で頭髪と体のラインを隠さなければならない。

    2022年、頭髪を適切に覆っていなかったことを理由に道徳警察に逮捕され、その後死亡したマサ・アミニさんの事件を受け、国内ではかつてない規模の抗議運動が広がった。

    インデペンデント紙によると1カ月にわたる治安弾圧で500人以上が死亡し、2万2000人以上が拘束された。

    イラン議会は昨年、ヒジャブの着用規定に違反した女性に厳罰を科す「ヒジャブ法案」を通過させた。

    BBCなど海外メディアによると、大学側は警察の報告書を引用して声明を発表。女性は「精神疾患」を患っており「精神病院」に搬送されたと述べた。

    国際人権NGOアムネスティは、女性を「ただちに無条件で解放」するよう当局に求めている。

    「釈放までの間、当局は彼女を拷問やその他の虐待から保護し、家族や弁護士との面会の機会を確保しなければならない」とXに投稿した。

    国内外の活動家やジャーナリストからも、女性を擁護し当局を批判する声があがっている。

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