見出し画像

日陰日記

今日は2人でご飯を食べた。
デートと銘打っていながらも、別に何の変哲もない喫茶で駄弁るだけなのだけれど。
少し、いやかなり、いやめっちゃ幸福度が上がるイベントだ。最高か?
そういやこの店、高校の時もよく来た。
付き合う前も来ていた。ここで一度振られた。
当時書いてた日記に載ってないかなぁ、なんて思って、記憶を辿りに10年前の日記をパラパラとめくると、あった。
信じられないくらいダラダラと長くキモく書いてあったので、少し端折ったり加えたり読みやすくアレンジしつつ書こうと思う。

4/26
今日は大林(偽名)とデートをする。
1ヶ月月前から決めていた予定だった。
もちろん僕は忘れるはずがない。
しかし彼女はどうだろうか。
そもそもその場の口約束だった。
昨日も、一昨日も、そのまた前も、約束して以降今日の話はしなかった。
すれば良かったな。なんて思っても、もう遅いのは、分かりきっているんだけど。
だけど後悔は止まらない。家から出る前から、これを書いてる今の今まで。
電話でもしようか?とも思ったが、催促してるみたいで嫌われたらどうしようか。
「忘れてた」なんて言われたら、僕はなんて返せばいいのか分からない。
悪い癖だ、考えすぎてしまう。

結局、連絡は取らなかった。
これで来ないのが1番辛いのは分かっているのに。茨の道とはこういうことを指すのだろう。

12時に駅前で待ち合わせという約束だった。
僕は11時半には着いていた。
何もすることがない。イヤホンで音楽を聴いていたかったが、彼女が来た時に、僕は一分一秒でも多く同じ空間を共有したい。だからやめた。
ただ待っていた。心臓の音が高鳴る。半時もこんな調子では、そのうち心臓が止まるのではないかと心配になる。
普段から同じ教室にいるのに、2人きりでデートという文句がつくだけで、胸が苦しい。
これは果たして幸せなのだろうか?

そして運命の時間には来ず。5分前に来た。
嬉しい。溢れんばかりの嬉しさ。
1か月前にした口約束なのに忘れずに覚えてくれてたの本当に天使すぎる。あと顔可愛いし服可愛いし良い匂い過ぎる。僕の為に貴重な休日を使ってくれるなんて好き好き大好き。

「あっ、お、おはよう」
「おはよー。バブくん今日も早いね」
「いや全然そんな事ないって。さっき来たし」
「そっかそっか。家近いもんね」

そんな会話をしつつ喫茶店に足を運ぶ。
その間、緊張で自分かはコミュニケーションを取れなかった。
話題なんて幾らでも拾えるはずなのに、道に転がっているのは緊張という2文字だけ。
あと隣歩いてるだけでいい匂いするのは反則だ。

そして到着。
近所にあるちょっとオシャレなカフェに来た。

「2人でお出かけするのも久しぶりだね。先月に上野行って以来か〜」
「あ〜そうだ。上野行って以来だ」

あ〜そうだ。とか言って思い出した感だしてるけど全然覚えている。余裕で覚えてる。
忘れてるわけないだろ、あの日振られてんだ。

「僕が振られたやつな」
「そうそう、私が振ったやつね」

あの日以来話題にすら出してなかったけど、効いてないアピールを自分からしてしまった。
澄ました顔で返されると、少し悔しかった。

「私のこと未だに好き?」
「もちろん」

どんな会話だよと思った。好きに決まってる
バカ女が。好きじゃなかったら誘うわけないだろ

そして僕らはご飯をむしゃむしゃ食べながら雑談していた。大抵は愚痴だったり、悩み相談だったり、昨今の消費税増税の話だったり、バイトの話だったり。

そして今回、主に綴るのはバイトの話。
いや中身はバイトの事では無い。もっと大事な、重要な。

ハムカツを頬張る僕を眺めて、彼女はふと切り出す。
「バイトの先輩でさ、下ネタ多めの人がいるのね」
「話す内容も殆ど下ネタで、頼れる先輩なんだけど。会う度にセックスがどうとか初体験がどうとか」
「それ、普通に怒られないの?」
「女の先輩なんだなぁ〜男のバイトの方が引いてる笑」

ああ、なるほど、女の先輩なのか。
男に言われいるなら刺しに行く所だった。

「でね、私って変にミステリアスだと思われてる節があってね。別に私自身が意識してそういう振る舞いをしてる訳じゃないんだけれど」

思われてるって自覚はあるんだ。

「それでね、みんな絶対に先輩に聞かれてるやつを、私も聞かれたの」
「何を?」
「初体験いつなのー?って」

何そのすごく興味のある会話。聞きたい

「私はしたことないって適当に流したら、みんなに私の初体験が14歳ってことにされちゃって。ミステリアスだし実は14でやってるだろって笑」
彼女は笑っていた。僕は笑ってなかった。

えっ本当にしたことないの?
適当に流したってどこにだよ。本当は何なんだよ
処女か?本当に処女なのか?
そんなの知ったって何か起きるわけでもないが、知りたい。
普段絶対聞きづらい質問できる千載一遇の機会。
しかしなんて聞けばいい?どうせ聞くなら明確な答えが欲しかった
だが角は立てたくない、回りくどくて気持ち悪いのも嫌だ。

浮かんだのは三択。
1「えっ、実際してんの?笑」
2「14は早すぎ笑」
3「したことあるの?」(真顔)

一番下はあまりにもきしょい。
僕の真顔なんて見れたものじゃないのに、更にキモさのストレート150kmみたいな質問で最悪
真ん中は多分言ったら、この話は終わって次の話題に移るはず。無し
となると1番上か、軽い感じでサラッと聞くことでマイルドに…ならないかな。
そもそも、そんな話題を僕に振るのが悪くない?根が陰キャラだから反応に困るんだよバカ。

「えっ、実際してんの?笑」
「してると思う?」

可愛いから全然してても不思議じゃない。
あと質問を質問で返すな、困るだろ。

「してるわけないじゃん笑。万年処女」
「えーそうなんだ。僕も大事に守ってるからお揃いだな!」

勢いで言って後悔した。
「お前みたいな生涯クソ童貞魔法使いと一緒にすんなよ」 みたいなこと思われてたらどうしようか。
下手なこと言わなきゃ良かった。
「ははっ(乾笑)」くらいにしときゃ良かった。
ついでに童貞なのもバレた。なんで言ったんだ?

「へぇ〜お揃いだね笑。でもバブくんもした事ないんだ、ちょっと意外かも」と言われた。

大分気を遣われた気がする。僕のクソみたいな返答にも普通に返してくれるのは天使なのだけれど。
内心本当はキモいとか思ってないかな、とか。
元々童貞なのはバレてたけど変に気遣ってくれたのかな、とか考えてしまう。
良くない癖が出てるのは分かってる。
全て悪い方向に考え過ぎてる。台無しだ

もうやめよう。そんなのは帰ってから1人反省会すればいい。
ふと彼女を見ると微笑んでいる
そんな表情を信じることにした。
僕は今どんな顔をしてるのだろうか。
相変わらず酷い顔を晒しているのかな。
目の前が鏡じゃなくて良かった。

その後はまた何気ない会話をして、お開きとなった。
性懲りも無く告白するつもりだったけど、処女のインパクトでやられた。
別に処女厨でも無いけど、他の男に取られたくねえなぁって。
書いている最中も、このやり場の無いこの感情を抑えるのに精一杯で苦しい。恋って最悪だ。
何が正解だったのか、一生分からないのかもしれない。
ただ、一緒にまた出かけようね。って言ってくれたのは嬉しかった。
今日は最高で最悪な1日だった。
書きすぎたし寝る。あ〜クソが

ps. 10年前にこんな日記を長ったらしく書いた僕が言うのも何だけれど、
こんなのを最後まで読んだお前も同じくらいキモイから一緒に首括ろうな。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?

コメント

ログイン または 会員登録 するとコメントできます。
日陰日記|バブちゃん
word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word

mmMwWLliI0fiflO&1
mmMwWLliI0fiflO&1
mmMwWLliI0fiflO&1
mmMwWLliI0fiflO&1
mmMwWLliI0fiflO&1
mmMwWLliI0fiflO&1
mmMwWLliI0fiflO&1