ホロライブ所属していたVtuber湊あくあが卒業して2ヶ月、突如として現れたのは絵師や声の共通点から転生先と思われるVtuber結城さくなだ。彼女は一夜にして登録者数50万同接数38万と個人系としては破格の立場を手にしたのだった。

しかし、実は湊あくあの転生先を騙っていたVtuberがいたのは余り知られていない。それは太母神ナギと呼ばれるボイチェン声と画像生成AIで作成したイラストが特徴のご意見番神系Vtuberを自称する投稿者だった。

勿論、このVtuberは湊あくあの転生先ではなくただその話題に便乗していただけだったが、思いの外信じる人もいたのも事実だ。今回は話題となった偽の転生先の登場及びその手口、そしてその後の展開について語っていく。

突如現れた偽転生先～湊あくあを名乗る不審女神～

始まりは湊あくあが卒業してから1日たった8月29日に突如ホロリスを自称する謎のVtuber（自称なのは動画の文章から偽転生先の自演の可能性がある）である星空リコが、前述した自称ご意見番神系Vtuber太母神ナギを湊あくあの転生先と言い始めたのだ。

質が悪いのはナギ本人がこのポストを利用して、自らの登録者数を増やす口実にしたからだ。捕捉しておくとこのVtuberは過去にホロライブのさくらみこや兎田ぺこらに対して嗜める目的で失礼極まりないポストを投稿しているようだ。

更には、星空リコもホロリスを名乗る割には、ホロライブ関連のポストは殆ど投稿しなかったようだ。ナギは嘗てホロライブにて潤羽るしあとして活動していたみけねこのアンチとして有名な人物だが、面の皮の厚さはみけねこ以上かも知れない。

また、ナギの分身または暇空茜氏のとこのなる氏の様な協力者の魔王ちゃん様が、更に湊アクアとの関係を匂わせる投稿をポストした。といっても制度の良い物ではなく、曖昧なネタを多く含んだ滅茶苦茶な考察を展開していた。

曰く「ナギは凪と読み湊と同じ海に関している！」「前世の人物の絵とナギの描く絵の線や筆跡がほぼ一致した！」「前世の夏に関するポストと ほぼ同じタイミングでナギ側も夏に関するポストをしている！」と言った感じだ。

なぜ多くの人物が引っかかったのか～その恐るべき手口～

今回のなりすましの手口はVtuber問題に詳しい人物が解説していたので、それを元に推測する。どうやらナギは卒業前からあくあとの関係を匂わせるポスト、夏色まつりのポストの捏造、自信の広告主にあくあのファンネームである「あくあクルー」名を冠した会社名を使用していたようだ。

更にダメ押しとばかりに自称ホロリスであるリコを使って、ウィンザー効果（第三者の評価があるとより信頼度が上がる現象）でホロリスを含めたユーザーを信じ込ませる作戦を始めた。

具体的には、前述した通り自演疑惑のあるリコが作成したナギはあくあの転生だとする考察ポストを投稿する。しかも匂わせポストや各種捏造の他、「湊あくあ」や「転生」等卒業後にファンを含めた多くの人物が食い付くであるワードを加えた徹底ぶりだった。

一方、ナギサイドはそれに便乗する体で肯定的なポストを投稿及び拡散していた結果、大バズりしてハロー効果（人は物事を評価する際に特徴的な印象に左右される現象）も出た。

そこからは完全にナギサイドの思う壺で、更に転生を強く匂わせるポストの投稿や企業での内情を暴露に近い動画を投稿した結果、信じ込む人が増え各種マスメディアに取り上げられるようになるそうだ。

今のところナギの動画は胡散臭いサムネ詐偽同然の動画なので暴露は当てはまらないが、匂わせ系の動画やポストはナギ及び魔王ちゃんが良く行っていた。その様な手口に関してナギの本物の友人である繭泉ハルノは「恥を捨ててでも伸ばすスタイル」で、「相容れないやり方」だそうだ。

ここまで必死にやっているのは勿論理由がある。それは売名行為で現にYouTubeの登録者数は3000人程増量かつ動画の再生数1万越え、Xでの登録者数も1万人程増量し、インプレに至っては数日で数万と凄い事になっている。

また、声の酷似や事情や状況の類似性やタイミングが重なる等偶然の一致からネット掲示板等を通してYouTubeチャンネルにファンが勘違いして殺到することがあるが、ナギサイドはそれを悪用したと思われる。

その後の偽転生先～方向転換からの暴走～

その後ナギサイドは流石に湊あくあ転生ネタは難しくなってきたのか「湊あくあvsみけねこ」の図式に変更し、自信は湊あくあの守護神を自称する様になった。まあ結局は湊あくあに依存する形の投稿は相変わらずでそこはアンチに指摘されていた。

流れが変わったのは湊あくあの本物の転生先である結城さくなが出てきたことだ。しかも投稿が卒業から3ヶ月と異常なまでの速さだったこともあり人気が出た一方で、一部の人間から「早すぎる」と批判があった。

その不満を感じ取ったナギサイドは転生ネタが使えなくなった鬱憤もあったのか、今度はあくあを非難するコラージュを作成するようになった。無論アンチからは「転生ネタで散々利用した癖に今度は非難か！」と批判された。