旧滝山病院　有志団体、署名4242筆　指定医療機関「取り消しを」　／東京

　入院患者への暴行事件が起きた八王子市の精神科病院「希望の丘八王子病院」（旧滝山病院）を巡り、精神保健福祉分野などの有志でつくるグループは8日、同病院の生活保護法上の指定医療機関取り消しを八王子市に求める署名4242筆を集めたと発表した。市議会へ請願提出を目指すという。

　都内の精神保健福祉士や精神障害の当事者、家族らで作る「滝山病院にアクセスする会」が市内で記者会見した。

　同会によると、署名は9月から呼びかけ43都道府県から集まった。都や同病院とのやりとりでこれまで、都が昨年把握した転退院希望患者39人中、9月6日時点で20人がまだ入院中と判明した。同病院には10月15日時点で51人が入院しているという。共同代表の細江昌憲さんらは「それ以上は実態不明で（病院が1月に都に提出した）改善計画もお手盛りだ。虐待を繰り返させないため行政処分が必要だ」と訴えた。