FC2創業者逮捕 わいせつ動画公開容疑 韓国から帰国、関西空港で
インターネットの動画投稿サイト「FC2」でわいせつ動画を配信したとして、京都府警は8日、FC2創業者の高橋理洋(りよう)容疑者(51)=住居不詳=をわいせつ電磁的記録記録媒体陳列の疑いで7日に逮捕したと発表した。府警は2015年に逮捕状を取り、更新を続けて行方を捜していた。韓国から帰国し、関西空港で逮捕したという。
府警サイバー捜査課などによると、高橋容疑者は13年6月、FC2の実質運営会社の社長=同罪で有罪判決=らと共謀し、FC2サイト内で男女の性器が映ったわいせつ動画を不特定多数の人に閲覧できる状態にした疑いがある。
FC2は1999年に設立された。投稿者が動画を投稿すると換金可能ポイントがもらえ、利用者は視聴料を支払う仕組みだった。2015年当時、高橋容疑者が海外にいたことから、入国時に身柄を確保できるよう「国際海空港手配」の手続きを取り、逮捕状の更新を続けてきた。
22年に新型コロナウイルスの影響などで更新を取りやめたが、同年の参院選に高橋容疑者が立候補したことから逮捕状を取り直した。7日午後8時ごろ、関西空港に到着した高橋容疑者を大阪府警が任意同行し、京都府警が同空港で逮捕したという。
調べに対し、高橋容疑者は13年当時は米国国籍であったと供述しており、「当時アメリカの会社でしたことなので、日本の法律に違反しないと思っていた」と容疑を否認しているという。
FC2をめぐっては京都府警が15年、わいせつ行為を実況中継したとして、公然わいせつ容疑で実質運営会社の社長と高橋容疑者の弟を逮捕し、わいせつ電磁的記録記録媒体陳列容疑で再逮捕。その後起訴され、いずれも懲役2年6カ月執行猶予4年、罰金250万円の有罪判決が確定した。(木子慎太郎)