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アソシエイツ大鹿行

2024

労働組合法人 アソシエイツ大鹿行(Associates Dairokko)は、令和4年に成立した、茨城県神栖市、鹿嶋市、千葉県銚子市を活動エリアとする個人加盟型労組です。正社員・嘱託社員・パート・派遣など、雇用形態に関係なく、一人からでも加盟が可能です。

「団体交渉拒否」の研究 2 -法匪とのたたかいの最前線-

 経営側がみだりに団体交渉の申し入れを拒否するのは、極めてリスキーであるということは以前のコラムで解説した通りですが、実に面白い団体交渉拒否を行う法曹がいますので、実例として見ていきましょう。

 まずは語るより送られてきたFAXの写メ見てもらったほうがよろしいですかね。これです
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 一応、武士の情けで事務所名と所属弁護士会名などについては今回だけモザイクかけといてあげました(今後、さらにエゲツない対応を継続するのであれば、公共性も公益性もあり、それが真実である以上は、所属弁護士会と登録番号含め全て曝け出すこととします)。コレに先立つ団交申し入れにて議題は明示されていますし、某県労委が提示し労使双方が受諾したあっせん案でも論点ははっきりしている前提があります。その状況でこういうのを送りつける勇気にはある意味敬服するべきなのかもしれません。しませんけど。

 「話し合いを続ける意味がないから60分で切り上げる(要旨)」← ハァ?
 「契約書については作成しておりません(ママ)」← うぷぷぷぷぷ・・・

 大丈夫でしょうか?労働契約書の作成は義務です。これを書いちゃう勇気というかク○度胸が凄い!県労働委員会の公益委員さんとして、当該県の弁護士会の正副会長の双方が名を連ねてらっしゃるのは関東では有名な話です。それだけ、その弁護士会は労働委員会を通しての公益活動を重視しているという事。もっと言うなら、労働者の権利の擁護に熱心なんですが・・・、所属弁護士がこういうヤンチャでエゲツない対応して大丈夫なのでしょうか。甚だ疑問ではあります。

 そして再度の団体交渉受諾の催促に対して送られてきたのがこちらです(ビックリしないでね)
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   裁判所への提訴手続きを・・・ (ブッ!)

 こんどは脅迫ですか?一応、関係庁には既に相談していますが、大丈夫なんでしょうか(知らんけど~)。更に専従者を置かない全員勤労者である弊組合に対して、嫌がらせで平日日中の団交を強要しているわけで、これは、変化球型団体交渉拒否です。しかも、労働基準法・労働契約法を無視しているくせに5日以内の回答を強要!


    団体交渉拒否と脅迫の織りなす珠玉の二重唱かいっ!

 こういうことやられて、從容として命令に従う組合があるのか逆に聞きたいものですが、普通は逆効果ですね。

 アリバイ的に屁理屈や幼稚な駄々こねて団体交渉拒否を行うことは、カールツアイス事件( 東京地裁H1.9.22/労判548号P64/ 参考リンク「アジェンデの種」さま )の判旨から言っても絶対的に許容され得るものではなく、労働委員会や裁判所でのご判断に委ねた場合、経営側に勝ち目が極めて薄いことは予め確りと指摘しておきます。地労委や下級審でいわゆる「ぱるぷんて判決(超絶ウルトラ想定外のムチャムチャな判決のこと)」等が出た場合でも、それを蹴って上訴すれば、法曹資格を持った3人の判事の合議制で慎重に判決が為されますので逆転することが可能です。こちらの証拠がハッキリしていれば想定外の判決が出ることはあまり無いといえます。

 「1ヶ月程度で片付けてくれ」という時間的制約があれば、涙を飲むという判断を当該労働者におすすめせざるを得ないこともあるでしょうが、「基本的に労働争議は時間がかかるもの」という説明を当該にしておりますし、裁判闘争ともなれば数年かかることは提訴以前に了承を取ることにしておりますので、同意が得られたケースについては腰を据えて真正面から法匪に突撃していくのが当組合の方針です。

 脅しに屈することはありませんので、ブラック経営者に理不尽な扱いを受けている労働者の皆様はお気軽にご相談ください。




※法匪:法律を振りかざし素人相手にその知識の非対称性を悪用して悪ふざけ半分で嫌がらせをしてくるならず者のこと
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プロフィール

HN:
アソシエイツ大鹿行 事務局
性別:
非公開
職業:
個人加盟型労組
自己紹介:
 アソシエイツ大鹿行( Asociates Dairokko )は、茨城県鹿行地区を中心に活動している個人加盟型労働組合です。一人からでも入れる労働組合ですので、正社員ではなく非正規雇用の方でも加入が出来ます。茨城県鹿行エリア、千葉県海匝エリアで働く皆さんのパワハラ、セクハラから不当解雇まで、職場の問題のよろず相談・・・、お気軽にどうぞ。

また、話し合いにすら応じない違法行為連発のトンデモ経営者の愚行を徹底暴露します。「ブラック企業」や労働者を騙す「ブラック労組」や事件屋まがいの「労働組合標榜詐欺業者」についてなど、公共・公益性があるようであれば、きちんと裏取りした取材記事、音声、動画など多角的に、どんどん社会に可視化していきますので乞うご期待!

P R

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