杉山あかり

神戸総局 | 神戸市政担当
専門・関心分野国内政治、ジェンダー、福祉

現在の仕事・担当

神戸市役所・市教育委員会・阪神・淡路大震災の担当をしています。人口減少の波は政令市の神戸市でも起きていて、少子高齢化社会の中での街のあり方や行政サービスの縮小などを取材しています。政治参画やジェンダー、聴覚障害などの福祉分野にも興味があります。

バックグラウンド

岩手県盛岡市で生まれ育ちました。小学6年生のときに東日本大震災を経験し、電気が止まり情報源が限られる中、翌日に届いた紙面の衝撃が忘れられません。東京の大学に進学し、地方と都市の格差を感じました。大学では、政治学のゼミで主に国内政治、政策決定過程を学びました。中学生から剣道をしています。

仕事で大切にしていること

様々な視点に立った上で取材、記事を書くようにしています。

タイムライン

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兵庫県知事選、各党・会派は誰を支援? 幹部らの「態度表明」相次ぐ

 17日投開票の兵庫県知事選をめぐり、公明党県本部は2日、緊急の幹事会を開き、自主投票とすることを確認した。党本部が先月末、自民党が独自候補の擁立を断念したことなどから自主投票と決めたことを受けた。  この日は公明の他にも政党県幹部や議会会派から態度表明が相次いだ。  知事選に立候補したのは、いずれも無所属で、前参院議員の清水貴之氏(50)、同県尼崎市前市長の稲村和美氏(52)、前職の斎藤元彦氏(47)、医師の大沢芳清氏(61)、レコード会社経営の福本繁幸氏(58)、政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏(57)、ニュース分析会社社長の木島洋嗣氏(49)の7人。(年齢はいずれも投票日現在)  公明党関係者によると、この日の会合では党県幹部から出席者へ「稲村氏の支援を」との呼びかけもあったという。  斎藤氏は県議会で不信任決議が全会一致で可決され、清水氏は維新の前参院議員で先月の衆院選では兵庫8区で公明候補と争う予定だったことが背景にあるとみられる。  複数の党関係者は「主要候補で支援できるのは稲村氏しかいない」としている。  一方、神戸市議会最大会派の自民党市議団・無所属の会は同日、同市内で記者会見し、清水氏と政策協定を結んだ上で支援すると表明した。  合意に至った政策は「神戸空港の国際化を契機とした取り組みの推進」「県立高入試のあり方」「神戸の地場産業振興」など22項目。  清水氏とともに会見に臨んだ同会派の坊恭寿(ぼうやすなが)相談役(市議会議長)は「責任政党として、支持者に選択肢をしっかり示さないといけないと考えていた。政策面で一致するところもあり、清水さんは最良な候補者だ」と説明した。  県議会最大会派の自民県議団は独自候補擁立を断念し、自主投票の方針を決めており、党県連も自主投票としている。一部の自民県議は稲村氏を支援しており、党内で対応が分かれた形だ。  また立憲民主党県連の井坂信彦代表は同日、同市内で記者会見を開き、稲村氏の支援を明らかにした。県連所属議員の大半も自主的に支援する。「県連として機関決定をしたというニュースが出ると、陣営にプラスではない」(井坂氏)ため、自主投票や稲村氏の応援を機関決定はしないという。  井坂氏は稲村氏について「長く県内で政治行政に関わり、マネジメント能力、バランス感覚、実行力や結果も出している。私も個人的に県議時代から知っているが、人物も申し分ないと思っている」と語った。  国民民主党県連も同日の常任幹事会で、すでに所属議員の大半が稲村氏を応援しているとして、「(各個人が)稲村氏を中心に応援していく」(向山好一代表)方針を確認したという。

7日前
兵庫県知事選、各党・会派は誰を支援? 幹部らの「態度表明」相次ぐ

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街包み込む「ルミナリエ」30年 有料エリアの前売り11月1日から

 【兵庫】阪神・淡路大震災の犠牲者への鎮魂と復興への願いを込めた「神戸ルミナリエ」(来年1月24日~2月2日)の概要が決まった。震災から30年を迎える今回は、光の壁掛け「スパッリエーラ」などの規模が広がる。11月1日からは有料エリアの前売り券の販売が始まる。  神戸ルミナリエ組織委員会事務局によると、今年度のテーマは「30年の光、永遠に輝く希望」。  昨年度に旧居留地からメリケンパークに会場が移った、光の回廊「ガレリア」は全長79メートルで、前回より約10メートル長くなる。  前回と同じく有料エリアとし、事前にコンビニ(ローソンかミニストップ)やネットで日時を指定してチケットを購入する。平日500円、土日750円。団体券は平日400円、土日600円。枠に空きがあれば当日券(平日千円、土日1500円)も販売する。いずれも小学生以下は無料。  ガレリア以外のエリアは無料。今回は新たに、メリケンパーク内の震災メモリアルパークに高さ約8メートルの作品「ロソーネ」を設置する。  三宮駅からメリケンパークまでの区間にも8カ所で光飾作品が展示される。  東遊園地エリアに設ける光の壁掛け「スパッリエーラ」は高さ最大22メートルで、規模は前回の約2倍。ルミナリエ全体で使われる電球は前回約30万球だったが、今回は約40万球になるという。  最初の開催は1995年12月。同年1月17日の震災で傷ついた街に暮らす、人々の心を包み込む「希望の光」として始まり、約254万人が訪れた。  以降、冬の光の祭典として毎年12月に開催されてきた。だが開催にともなう混雑や交通規制が地域の住民や事業者の負担になり、「迷惑イベント」との批判もあった。  新型コロナによる一部の中断を経て昨年度、より震災の時期に近い1月の開催に変わり、混雑緩和のため一部の会場変更と有料化に踏み切った。  昨年度は開催10日間で有料エリアに約15万人が訪れた。組織委が地域内の店舗を対象にしたアンケートでは、有料制で人数に上限が設けられたぶん、交通規制や混雑が緩和されたことを好意的に受け止める回答が多かったという。  事務局の石川貴美子さんは「地域に住む人々にも貢献できる開催方法を今後も考えていきたい」と話す。      ◇  神戸・東遊園地で毎年開かれる阪神・淡路大震災の追悼行事「1.17のつどい」について、実行委員会は来年も開催に向けて準備を進めると明らかにした。  「つどい」の実行委内では、同じ場所で開催される神戸ルミナリエとの調整の中で、警備・安全面などへの懸念が高まっていた。  神戸ルミナリエの組織委事務局によると、期間中の警備体制をしっかり整える方針という。「つどい」当日には、ルミナリエと連携した企画も実施する予定だという。

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兵庫知事選で自民迷走 独自候補断念→「斎藤氏を支援禁止」に反発も

 31日告示の兵庫県知事選を前に、県議会で斎藤元彦前知事(46)への不信任決議を主導した自民党が迷走している。県議会最大会派の自民党県議団(37人)は、斎藤氏の対立候補擁立を模索したが、紆余(うよ)曲折のうえ自主投票とし、斎藤氏への「支援禁止」を打ち出した。この方針に対し、一部の自民市議から反発が出ている。  自民党県議団が本格的に候補者選定を始めたのは9月。すでに斎藤氏は8月末、内部告発文書にあった疑惑や対応などを調べる県議会調査特別委員会(百条委員会)に出頭していた。  県議会は、百条委での斎藤氏の対応などに問題があるとして、9月定例会初日の19日に不信任決議を全会一致で可決。斎藤氏は30日に自動失職したが、この時点で県議団は候補選定にめどが立っていなかった。  県議団は10月3日に総会を開き、立候補の意思があった元経済産業省官僚の支援などを検討。しかし、すでに立候補の意向を示していた同県尼崎市前市長の稲村和美氏(51)の支援を念頭に自主投票を求める意見も出てまとまらず、候補擁立を見送る方針を決めた。  ところが直後に、党県連所属の国会議員から「探し続けるべきだ」と異論が出て、県議団は1日で方針を撤回。その後も国会議員などに立候補を打診したが断られ、県議団は27日、再び自主投票の方針を決定した。  県議団の北野実幹事長は27日、「不信任決議を可決した前知事を支援しないことは暗黙の了解だ」と報道陣に述べ、県議団として斎藤氏への支援を控える意向を示した。 ■「独自候補を擁立できないのは無責任」  こうした方針に対抗し、兵庫県明石市議会の自民党会派は29日に記者会見を開いた。  千住啓介幹事長は「独自候補を擁立できないこと自体、無責任極まりない判断」と県議団を批判。さらに「特定候補の支援を禁止する決定は、自由を重んじ、民主主義の理念を体現する党のあり方から大きく逸脱する」と強調した。  ある市議によると、自民の一部県議が斎藤氏支援の動きを見せているという。「市議の中にも支援する人がいると思う。ただ県連として支援を禁止されれば、従わないといけない」と打ち明ける。  こうした状況について、ある自民県連関係者は「自主投票とする以上、条件はつけられない。不信任決議を可決した県議団は『斎藤氏は支援できない』と決めても、市町の議員などが斎藤氏支援に動いたら止めることはできない」と話した。  一方で、稲村氏を支援する自民県議の動きも顕在化している。  28日、県議団の有志が稲村氏と会談し、稲村氏の公約について意見交換した。稲村氏は会談で自民県議らに「政策に共感いただける皆様には輪に加わっていただきたい」と呼びかけた。参加した県議によると、県議団からは10人以上が稲村氏を支援する見通しという。  稲村氏は特定の政党から支援を受けない方針だが、一部の県議や連合兵庫などがすでに支援。立憲民主党県連所属議員の大半も自主的に支援するという。  自民党と同様に前回知事選で斎藤氏を推薦した日本維新の会は、元アナウンサーで参院議員の清水貴之氏(50)を支援する。  清水氏はもともと衆院選兵庫8区に維新公認で立候補する予定だった。「幅広い支持を得たい」と離党し、知事選では党の推薦を受けずに立候補する。だが、兵庫維新の会は29日、神戸市内で会合を開き、兵庫維新の会として清水氏を支援することを確認した。  公明党は自民党と歩調を合わせ、自主投票となる見込みだ。公明関係者は「誰をどこまで応援するのか、早急に見極める必要がある」との認識を示した。  自民党のあるベテラン県議は、稲村氏と清水氏が支援先として現実的な選択肢としたうえで、「(どちらも)五十歩百歩。自民党とは思想信条も違い、本来の自民党が取るべき道ではない。斎藤氏の再選阻止が最大の使命になってしまった」と現状を嘆く。 ■知事選は7人が立候補を表明  知事選にはこれまで、斎藤氏、稲村氏、清水氏のほか、共産党が推薦する医師の大沢芳清氏(61)、レコード会社社長の福本繁幸氏(58)、政治団体「NHKから国民を守る党(N国)」党首の立花孝志氏(57)、ニュース分析会社社長の木島洋嗣氏(49)が会見を開き、いずれも無所属で立候補すると表明している。当初表明していた元経済産業省官僚の中村稔氏(62)と同県加西市元市長の中川暢三氏(68)は29日に会見を開き、辞退した。

兵庫知事選で自民迷走 独自候補断念→「斎藤氏を支援禁止」に反発も
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