和泊町 医療法人が県の補助金を不正受給 県が全額返還を命令

鹿児島県和泊町で介護老人保健施設を運営する医療法人が介護ソフトを導入していないにもかかわらず鹿児島県に補助金を申請し、260万円を不正に受け取っていたことが県の立ち入り検査でわかり、県は補助金の交付決定を取り消し、全額を返還するよう医療法人に命令しました。

補助金の返還命令を受けたのは、和泊町にある介護老人保健施設「沖永良部寿恵苑」を運営する医療法人「慈心会」です。

県によりますと、施設は3年前、業務の効率化を図るため介護サービスの業務を管理するソフトを導入したとして、県の支援制度を活用して260万円の交付申請をして補助金を受け取っていました。

しかし、県に「ソフトを導入していないのではないか」という内容の情報が寄せられたため県が、ことし6月立ち入り検査をしていました。

その結果、介護ソフトを導入していないにもかかわらず導入したとする納品書や領収書の写しなどを添付した虚偽の実績報告書を提出するなどして補助金を不正に受給していたことがわかったということです。

このため県は、7日、補助金の交付決定を取り消し、今月27日までに施設に対して補助金260万円を全額返還するよう命令したということです。

鹿児島のニュース