こんにちは設計士の高昌秀任ともうします。
今日は建築士と建築家の違いについて話します。
建築士と建築家とありますが大きく異なります。
建築士は国家資格を持ち、建築物の設計や工事監理を法的に行うことができます。具体的には、一級建築士、二級建築士、木造建築士です。
建築家は民間の資格で特定の資格を必要とせず、建築に関するデザインやコンセプトを提供することが主な役割です。
建築士は技術的な側面を、建築家は芸術的な側面を重視する傾向にあります。
私はどちらの側面を持っているので中立的にお客様の支援に乗ることができます。
必ずしも一級建築士や二級建築士が必要ではなく独立には必要不可欠ですが、企業に従事している場合は建築士資格はなくても業務に支障はありません。
全体的な流れは
企画設計→ディベロッパーとの打ち合わせ→基本設計→実施設計→設計監理→ゼネコンとの打ち合わせ→着工:工事管理・施工監理へ引き渡し→工事→検査・点検→竣工:引き渡し→お客様へ
代表的な建物は
注文住宅
病院
老健施設
福祉施設
学校
商業施設
複合施設
工場
研究棟
空港施設
マンション
ビジネスホテル・ホテル
大学病院・病院
結婚式場
オフィス
保育園
などとなります。
建築家は、建築士と同様、設計関係の業務に携わる仕事です。具体的な就職先としては以下の4つです。
クライアントとして企業や個人を相手にすることが多く、顧客の要望を聞きながら理想的な建物を形にしていきます。コミュニケーション能力が必須で、クライアントの要望だけを聞くのではなく、課題解決に向けたプラスαの提案ができるかどうかも重要となる仕事です。
建設会社
建設会社とは総合建設会社のことで、建築家は建物の設計業務を担います。
ハウスメーメーカーや工務店
ハウスメーカーや工務店はいずれも、住宅の施工・販売を手掛ける会社です。全国に支店を持つ企業はハウスメーカーと呼ばれ、地域に根差している規模の小さな会社は工務店と呼ばれます。
不動産会社
建築家には大組織設計事務所出身あるいはゼネコン出身あるいはハウスメーカ出身あるいは不動産企業出身ともう一つ、アトリエ事務所出身の二つに大別される。
大組織設計事務所出身あるいはゼネコン出身は大企業の設計図面の知識があるので大中規模の設計を得意とする。
例えば、
千葉学さん(日本設計出身)
櫻井潔(日建設計出身)
高田彩実(日建設計出身)
坂口潤(PTW Architects)
田中亮平(隈研吾出身)
塩川正人(隈研吾出身)
中山佳子(日本設計出身)
など
アトリエ事務所出身は大中小関わる所もあれば、中小だけに関わることもあります。
例えば、
重松象平(OMA出身)
遠藤克彦
など
多くの建築家いわくアトリエ事務所よりも大組織企業を経てから建築家になってくださいとのことです。
私がいずれ独立したら日建設計出身なので大組織設計事務所出身の建築家となっていると思います。