オリンパス元社長兼CEOへ薬物譲渡の疑い 44歳容疑者逮捕
違法薬物をめぐる問題で先月辞任した精密機器メーカー「オリンパス」の元社長兼CEO、シュテファン・カウフマン氏にコカインなどとみられる薬物を譲り渡したとして、44歳の容疑者が逮捕されました。
おととしから1年半にわたり、複数回譲り渡していたということで、警視庁はカウフマン元社長についても任意で捜査を進めています。
逮捕されたのは東京・葛飾区の自称カメラマン、金子高明容疑者(44)で、おととし9月からことし2月にかけて、オリンパスの元社長兼CEO、シュテファン・カウフマン氏(56)に対し、コカインやMDMAとみられる違法薬物を複数回、譲り渡したとして、麻薬特例法違反の疑いが持たれています。
オリンパスは、カウフマン元社長が違法薬物を購入しているという外部からの情報を受けて内部調査を行った結果、取締役会が辞任を求め、本人が応じたとして、先月28日、社長兼CEOの辞任を発表していました。
警視庁によりますと、元社長の説明などから、金子容疑者が浮上し、オリンパス側への情報提供は、金子容疑者が行っていたとみられていますが、調べに対し、黙秘しているということです。
警視庁はカウフマン元社長からも任意で事情を聴くなどして捜査を進めています。