日本の論文「ほぼ引用なし」が半数、研究者評価の改革を
サイエンス Next Views 松田省吾
「論文の数は5位。論文の質が高い被引用数上位10%の論文の数は13位」――。日本の研究力低迷が指摘されて久しいが、ほとんど引用されない論文が日本の論文の約半分を占めるまでに増えたことはあまり知られていない。
論文は引用数が多いと質が高いと考えられている。文部科学省の科学技術・学術政策研究所が2023年に公表した「科学研究のベンチマーキング」によると、20年の日本の論文のうち被引用数が0〜3回のも...
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(更新)- ロッシェル・カップジャパン・インターカルチュラル・コンサルティング 社長貴重な体験談
数年前、私は日本の大学で教授職を得ました。その一つの動機は、研究や執筆を行い、特に本の原稿を完成させたいと思ったからです。しかし、予想していたことの真逆で、日本の大学の教授としては、研究に時間を割くことができませんでした。もちろん、授業の準備に時間がかかりますが、予想外に大きな負担となったのは、すべての事務的・管理的な業務でした。これには、入試の作成や管理、大学受験をする高校生の面接、学生のカウンセリングや規律など、多くのことが含まれています。アメリカの大学では専門スタッフが担当するものですが、教員が行う必要がありました。日本の学者がどうやって研究の時間を見つけるのか私にはわかりません!
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