インドネシアの大規模噴火「日本への津波の影響はない」気象庁

7日昼すぎにインドネシアの火山で起きた大規模な噴火について、気象庁は噴火による津波の有無を調べていましたが、午後9時半に「日本への津波の影響はない」と発表しました。

気象庁によりますと、日本時間の7日午後0時半ごろインドネシアのレウォトビ火山で大規模な噴火が発生し、噴煙が1万5000メートルまで上がりました。

大規模な噴火が起きると、気圧波による津波が発生することがあり、気象庁は津波の有無について調べていました。

その後、日本や海外の観測点で目立った潮位の変化は観測されず、気象庁は噴火から9時間後の午後9時半に「日本への津波の影響はない」と発表しました。

「レウォトビ火山」とは

世界の火山について調査をしているアメリカのスミソニアン自然史博物館のホームページによりますと、「レウォトビ火山」はインドネシアのフローレス島、東部に位置する標高およそ1700メートルの火山です。

2つの山からなり、このうち「レウォトビ・ラキラキ山」では先月30日から噴火活動が活発になり、今月には大規模な噴火が発生して犠牲者も出ているということです。

11月3日から噴火始まり 9人死亡 4000人以上避難

「レウォトビ・ラキラキ山」では11月3日から噴火が始まりました。

インドネシアの災害当局などによりますと、この噴火でこれまでに9人が死亡し、60人以上が病院で手当てを受けたということです。

火山周辺の地域には1万人以上が住んでいて、6日までに4000人以上が避難したということです。

レウォトビ火山は今年1月にも噴火し、およそ6500人の住民が避難を余儀なくされています。

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