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Conversation

高井さんは、元々は男性のアライで、ノンバイナリーであると近年カムアウトした知的特権持ちの人です。 また、本人が自分たちが「現在に続くまで女性を排除してきた」と自己批判をしている訳です。 ところが女性を排除して責任者になってしまう始末。
https://mainichi.jp/articles/20241025/k00/00m/040/166000c#pachhjxwb9

包摂の促進より排除の撤廃を

 「日本倫理学会はなぜこんなにフェミニズムから遠くなってしまっているのでしょうか」

 第75回日本倫理学会大会が開かれた京都大(京都市左京区)の講義室。討議の実施責任者を務めた高井ゆと里・群馬大准教授は、最初に問いかけた。

 倫理学は善悪や正義、幸福とは何かといった問題を扱ってきた。一方のフェミニズムは「性別や性差をめぐる不正義を問うてきた」と高井さん。「その不正義によって抑圧されている集団が解放されるための運動や理論、とフェミニズムを定義づけるなら、それは本来、倫理学の主題だったのではないか」と疑問を呈した。

 日本倫理学会の会員数は約850人。男女比の統計データはないが、会員によると男性が圧倒的に多く、新規参入の女性が増えているともいえない状況にあるという。高井さんは「女性を排除する共同体のあり方はそれ自体間違っている」と指摘。その上で「考えるべきは包摂の促進ではなく、排除の撤廃。女性が増えたらどんないいことがあるかと未来を考えるのではなく、現在に続くまで女性を排除してきた過去を見なければならない」と主張した。
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